距離感を上手く使って良好な人間関係を築く

パーソナルスペースを大切にしよう

ヤマアラシのジレンマってご存じですか。
ドイツの哲学者
アルトゥル・ショーペンハウアー
の逸話です。

 

冬の寒い日に、ヤマアラシが
お互いの体温で温め合おうと
ピッタリくっつきましたが、
お互いの針毛が当たってしまい、
痛いので、また離れます。

 

それを繰り返しているうちに、
ヤマアラシは適当な距離を
見つけたというお話です。

 

他人と適当な距離を保とうとする
心理的な葛藤を表す言葉として
ヤマアラシのジレンマと言うそうです。

 

人と人との距離感は、自分と相手が
同じ感覚でいればよいのですが、

 

知らぬ間にこれ以上は
踏み込んでほしくない
と思う心の境界線まで
入り込まれたら
ストレスがかかりますよね。

 

ヤマアラシたちのように、
痛い目に遭いながら、
心の境界線を引いていくことが
出来れば、最終的には

 

お互いが、傷つかない距離を
保つことが出来るように
なりますね。

 

そうして、自分も相手の
パーソナルスペースを守り、
相手からも守ってもらうことで
いい人間関係を築くことが
出来るのです。

 

人との距離感がわからない

パーソナルスペースとは、
まず、物理的意味では、
電車などで、隣の人とくっついて
座るのは苦手だから
一席分空けるか、座らないか

 

エレベーターの中では
なるべく人との距離を
空けたいとか

 

そんなふうに、相手と自分の
体の距離をどのくらい
空けたいか、ということになります。

 

もう一つに これ以上心の中に
入ってきてほしくないという
心理的意味もあります。

 

あまり親しくないのに
自分のプライベートを遠慮なしに
聞いてくる人が苦手などの場合です。

 

これは男女でも違いがあると
言われていますが、
その人それぞれでも
もちろん、広さが違います。

 

また、相手との親しさ、
心をどのくらい許しているか
ということで心の距離感は違いますよね。

 

物理的パーソナルスペースは、
目に見えるので、好きな距離を
取りやすいのですが、

 

心の境界線は、目に見えない、
感じ取るものなので、
この距離感を間違えると
人間関係に影響してしまい、
要注意なのです!!

 

 

この心の境界線を
バウンダリーというのですが、
これは、幼少期にまわりの人と
接しながら、養われていくと
言われています。

 

ところが昨今は、
インターネットの普及により
一人で楽しめるように
なってきました。

 

画面上での相手とのやり取りですので
実際の距離感をつかみにくくなり
近づきすぎてしまったり
距離を取りすぎてしまうような
ことが起こっているのです。

 

それで、人と人との距離感が
養われなくなりバウンダリーが
上手に引けない人が増えています。

 

境界線がわかりにくい大人たち

人間関係がうまくいっているときと、
そうでないときは、このバウンダリーが
大きく関わっています。

 

正しくバウンダリーが引ければ、
トラブルが生じにくいので、
自分と他人の心の中に、
いかにうまく境界線を引くことが
出来るかが、カギとなります。

 

このバウンダリーは幼少期の過ごし方で
養われていくとも言われています。
親子間や家族間で
どう、育ったかによって、
身に付き方が変わっていきます。

 

たとえば、母親との距離感が近すぎると
母親の感情がそのまま影響してしまいます。
いわゆる「マザコン」になります。
母親の意見に従い、
自分の考えを持たない人です。

 

反対に母親との距離感がありすぎる人は、
人とのコミュニケーションが苦手になり
無口な大人になりがちです。

 

自分が子供のときに、周りの大人の中で
覚えたバウンダリーを
大人になって、そのまま他人に
適用してしまうケースが多いようです。

 

親の過干渉や放任が
大人になってからのバウンダリーに影響
しているということですね。

 

コミュニケーションの取り方が
変わってきた昨今では、
核家族化問題だったり、いじめや
引きこもりによって、

 

幼少期に正しいバウンダリーを
身に付けられないまま
社会に出ると人間関係がうまく
築けない大人になってしまう
可能性があるといいうことでしょう。

 

バウンダリーは自分で引ける!

バウンダリーは、幼少期の親との関係性が
影響しているならどうしようもない!
というわけではありません。

 

幼少期の過干渉や放任によって、
大人になってからも
未熟なままでいることに
気づけないでいる人も大勢います。

 

相手のことを思ってやったことが
ちゃんと相手に喜ばれたか、
もしかしたら、迷惑だったのか

 

などとアレコレ悩んで
人のためばかりに動いてしまう、

 

自分の感情を抑えてまでも
相手に合わせてしまうのは
相手との距離感がわからない人
にみられる特徴です。

 

「この人は~~かもしれない」
「~に違いない」と思い込みを
していて、本当に相手が
望んでいるかどうかは見えていません。

 

心理的に距離感がある相手に
あまり近づきすぎると
関係性が悪くなる場合があります。

 

そのような場合、
相手に主導権を委ねているので、
他人軸になってしまっています。

 

シンプルパフォーマンスセラピーなら
自分自身を変えていくことで
相手が変わらなくても、
自分のことも相手のことも尊重した
態度を選ぶことが出来るようになります。

 

不思議なことに、それも
意識することなく、自然に
身についてくるのです。

 

バウンダリーは、ちゃんと距離感が
わかってくれば
誰にでも心の中に引くことが出来る
はずですね^^

 

距離感がわかればお互いが心地いい

誰もが、人間関係で悩んだり、
苦しくなったりすることなく
人生を過ごしたいと思っていますよね。

 

シンプルパフォーマンスセラピーは
1日3分で行えるセルフケアです。
場所も選ばず、時間もかからず、
毎日自分のペースで心を整える
習慣が身に付きます。

 

幼少期に親との関係でできた
他人軸や依存心、不安感などを
自分自身でセパレーション
していきます。

 

毎日継続していくことで、
境界線をうまく引けない原因を
取り除いて、相手に振り回されない
心を作っていくことが
出来るようになっていきますよ。

 

自分軸を持ったまま、
相手と気持ちよいコミュニケーションを
していくことで、適切な距離感を
取れるようになります。

 

そうして、心地よい人間関係を
作ることが出来るので、
人生も豊かになっていきますよね。

 

人との心の距離感がわからない、
人間関係に悩んで辛いと
思っている方は
是非、シンプルパフォーマンスセラピーの
オンライン体験会にいらしてくださいね。

 

【執筆者 小林由利】

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