「対人関係療法で改善する夫婦・パートナー関係」から学ぶ「役割の変化」への対処法

~人生には「役割の変化」が付きもの?~

私たちは、普段の生活の中で、
一個人ではあるけれど、家族からも
社会からも何らかの役割を担っています。

 

例えば、家族の中では、息子・娘、
自分が家庭を持てば夫・妻、
子どもがいれば父・母など役割があります。

 

社会的に見れば、学生、○○地区の住民、
ご近所さん、サークルの一員、
○○会社の従業員(新人、係長、部長)など
さまざまな役割があります。

 

そして、その役割が変わるときには、
役割自体の変化にさまざまな変化が
くっついてきます。

 

親になれば、子どもがいない
生活にあった自由、夫婦の関係、
社会からの見た目など。
対人関係療法という心理療法ではこのような
変化を「役割の変化」と呼びます。

 

そこで、今回は、この役割の変化が
夫婦関係にどんな影響を及ぼし、
どう対処するとよいのか、
その対処法を探るために、
こちらの本を読んでみました。

 

対人関係療法という心理療法を使って
夫婦の問題を解決する方法を教えてくれる
とても興味深い一冊です。
ここでは、ほんの一部ですが、
ご紹介させていただきますね。

 

対人関係療法で改善する
夫婦・パートナー関係

著者:水島 広子

こちらの本によると、変化の時には、
起こった変化にばかり目を奪われがちだが、
実は、その時のパートナーとの関係が
心の健康に大きな影響を与えるほど
大切なポイントだそうです。

 

役割に変化が起きた時や
衝撃的な出来事が起きた時に、
いたわってくれるパートナーがいるか、
不満をぶつけてくるパートナーがいるかで、
出来事から受け取る影響が変わるのです。

 

つまり、自分に起きた出来事そのものよりも
自分に対するパートナーの反応で
その出来事に対する受け止め方が
変わるということですね。

 

特にトラブルで心に傷を受けた時には、
信頼できるパートナーに話をして、
受け止めてもらうことが
心の傷からの回復には効果的なのです。

 

さらに、こちらの本によると、
役割の変化が起きるときには、
夫婦間の価値観の違いが
顕在化してくるそうです。

 

家庭生活で役割の変化が起きるのは
子どもの問題や経済的問題、介護問題など、
新たなテーマが出てくるときで、
自分も変化に適応しなければならないので
色々なことのハードルが高く感じられます。

 

自分自身がどういう変化を乗り越えていて、
相手はどういう変化を乗り越えていて、
お互いの言動のうちどこに
ズレが生じているか理解するためには、
よく話し合うことが重要です。

 

そして、こちらの本でははっきりと
下記のメッセージが添えられています!

 

「役割の変化」にいっぱいいっぱいに
なっている人は、自分に起こっていることを
パートナーに伝えていないことが多い。
伝える必要性に気づく余裕もなければ、
伝えるだけの余裕もない。

 

パートナーは心の健康に大きな影響を
与えるというのに、そのパートナーに
何が起こっているかを伝えていないし、
伝えていないことにすら気づいていない
というのですね。

 

すると、もともと問題のなかった夫婦でも
不和が生じてしまい、さらにそれが変化への
ストレス度を高めてしまうのです。

 

ですから、自分が今大変な「役割の変化」
を経験しているということを伝えれば、
サポートしてもらうことも
難しくないのです。

 

自分がどんな変化を経験していて、
どんな気持ちでいて、何を求めているのか、
ということを話していけば、
相手も、自分の気持ちを
打ち明けてくれるようになります。

 

しかし、「役割の変化」が生じるときには
不安や恐れ、迷いを伴うことがあるので、
どうしても、その変化に対応することだけに
意識が向いてしまいますね。

 

ですから、まずは、正しい方法で
日々のセルフケアを行うことが大切です!
では、具体的にどうしたら良いかというと、
例えば、
不安や恐れ、迷いの根本的な原因となる、

 

変化にうまく対応しなければいけない
周りの期待に応えなければいけない
自分で対処すべきだ
どうしたらいいかわからない

 

これらの思い込みを取り除くことで、
自分自身が自分に起こっていることを
冷静に把握することができて、
パートナーにも状況を伝えることが
できるようになるのです。

 

シンプルパフォーマンスセラピーでは、
これらの思い込みを
1日3分のセルフケアで
簡単に取り除くことができます。

 

人は冷静な判断が必要な時こそ
冷静になることが難しくなりますが、
シンプルパフォーマンスセラピーを
日々実践することで、状況や人に
振り回されることがなくなるのです。

 

そして、役割の変化に対しても、
パートナーの協力を得ながら、
乗り越えることができ、
より密度の濃い夫婦関係を築くことが
できるのです。

 

それを実現するためにも、
シンプルパフォーマンスセラピーの
オンライン体験会にぜひお越しください。

 

【執筆者:安藤希和】

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