人のためになることを頑張らないでいい

~誰かのためになろうとするより自分のため~

「人のために役に立ちたい」
「誰かのために出来ることをしたい」

 

素敵な心掛けだと思います。
でも本当にそうなのでしょうか?

 

よく、お母さんが子供にいいますね。
「あなたのために言ってるのよ!」
友だちが言うときもあります。
「君のためを思って言うんだ。
やめておけ」

 

サプライズもそうです。
「あなたが喜ぶと思って!」
うまくいったときはいいけれど、
相手が迷惑なこともありますよね。

 

この「人のために」「あなたのために」は、
本当にその人のためだけなのでしょうか。
「人のため」にすることは、
裏側に自分の気持ちを満たすことが
あるのではないでしょうか?

 

「人のため」は、実は自分の存在価値を
確かめたいということの裏返しでは
ないでしょうか?

 

最初からあとの見返りを求めていたり
他人軸で「あの人の為に、仕方ないけど」
という思いがなければ
行為自体は、素晴らしいことなのです。

 

もし、無償で行う行為だったとしても
精神的な見返りを求めていませんか?
相手に喜んでもらいたいと
思うことだけが重要になっていませんか。

 

喜んでもらえなかったとしたら、
迷惑がられたとしたら、
「せっかくこれだけのことを
してあげたのに・・」
と不満になりますよね。

 

お母さんの子どもに対する
「あなたのため」は、
どうなのでしょうか。

 

本当はやりたいことを、
「これはやめた方がいいのよ、
あなたの為よ」と進むべき道を
閉ざすような発言をしている
場合もあるので要注意です。

 

もちろん、子どもは親の保護下で
育ちますから、本当に間違った方向に
進もうとしていたら、それはちゃんと
軌道修正してあげなければなりません。

 

ただ親にとって都合の悪い状態に
なっていることを
「あなたのために」と自分を正当化しようと
していることはないですか。

 

「情けは人のためならず」
ということわざがありますね。

 

「情を人にかけておけば、
巡り巡って自分によい報いが来るということ」
大辞林第3版 (三省堂)
(近年、誤って本人の自立のために
よくないと理解されることがある。)

 

ですので、人のためになることをして
あげたい、それは自分のためにも
なることなのだという気持ちは、
とても良いことです。

 

しかし、人の為(ひとのため)と書いて
「偽り」と書きますよね。
気をつけないと
いつわりになってしまうのですね。

 

人が誰かのためになって
いけないわけではありません。
誰でも、存在価値はあります。

 

ですから、生きている限り、
何かの役には立っているはずなのです。
そして、その行為で、自分が満足しても
構わないのです。

 

「誰かの役に立った!」と思うことは
自己肯定感アップにつながるので
決して悪いことではありません。

 

人のためになることをするときに
自分の心を込めて行う行為で
あればよいのです。

 

そこには、自分軸というものが
しっかりあるからです。
他人軸のままで、人のために
なることをしようとすると、
結果に気持ちが左右されます。

 

でも自分軸で行う行為は
結果がもし悪かった場合でも
自分を否定することはありません。

 

人のためになることをするときは
決して頑張る必要はないのです。
それと同時に驕ってもいけないのです。

 

「人のためにやっているのだから
自分は正しい」と思いこむと
「人のためになることを一生懸命
やっているのに報われない」
という不満になってしまうからです。

 

人間の脳には、前頭前野と呼ばれる場所に
論理的思考と情動的思考が存在します。

 

論理的思考は、物事を考えたり
計画したりする知的活動ですが、
情動的思考とは、他人を思いやったり
人の成功を喜んだりする社会的情動が
備わっています。

 

一人一人感じ方は違いますが
人の役に立って嬉しいという脳の
働きがあるのです。

 

シンプルパフォーマンスセラピーは
そうした潜在意識に働きかけ
自分軸で行動できるようになります。

 

もし、人のためになることを
しても報われない、悲しいと
思っているなら、それは他人軸です。

 

シンプルパフォーマンスセラピーは
自分のする行為自体を否定しない心の軸を
自分で作れるセルフセラピーです。

 

1日たった3分で、場所も時間も
自分の好きなときに出来るので、
継続しやすく、自然と心を整える
習慣が身に付きます。

 

人のためになることをしたい
でも、それによって苦しくなるのは嫌だし、
と思っている方は
自分軸を作りましょう。

 

詳しくは、
こちらの無料小冊子も
読んでみてくださいね!▼
1日3分で辛い人間関係が劇的に楽になれる本

 

【執筆者 小林由利】

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