~より自分を輝かせる方法を
見つけるために~
つい、人と比べてしまって
嫉妬心や嫌悪感を抱いて、
ネガティブな気持ちになったり
「本当はあれをやりたいんだけど
私がこれをしても…どうせ…」
などといったように、
他人と自分を比較して、自分はダメだと
落ち込んだり、憧れが恨みや嫉妬に変わる…
大半の方は、このような経験をしたことが
あるのではないかと思います。
最近は、SNSなどでも気軽に
他者のプライベートをみれますし、
SNS映えを狙った、キラキラ輝く写真たちに
つい嫉妬の眼差しを向けてしまう状況も
日常に溢れていますよね。
「自分と同じような状況なはずなのに
すごく幸せそうで満ち足りている人がいる!」
これがどんどん積み重なっていくことで、
劣等感は気づかぬうちに
ますます深刻化していくのです。
「人と比較しないで、自分のことだけを見て
楽しくいきていけばいいじゃん!」
言うのは簡単ですが、
実際問題、
人と比べずに日常生活をしていくことって
本当に難しいですよね。
人は、他人より優れていたいという想いを
だれもが持っています。
なので、ある程度の人との比較は
仕方がないことで、
むしろ、生きる上では力になるので
必要なこととも言えます。
ただ、問題なのは、
人と比較しすぎてしまって、
自分自身の存在を否定してしまう、
自分を傷つけてしまうといったような
過度な劣等感を抱くケースです。
過度な劣等感は、自分自身を犠牲にし
やがて心の病へと発展していく
恐れがあります。
そこで、今回は、人と過度に比較して、
自分自身を傷つけてしまう原因を究明すべく、
こちらの本を読んでみました。
知っている方もいると思いますが、
アドラー心理学の考え方を主軸にしながら
わかりやすく説明されています^^
少しだけご紹介させていただきますね!
「人と比べない生き方
-劣等感を力に変える処方箋-」
著者 和田秀樹
こちらの本では、
劣等感を優越性の追求につなげることで
それを力に変えて生きていくことが
できると伝えています。
「?」
と思う方もいらっしゃると思うので、
簡単に説明すると、
人に対して、劣等感を抱くことで、
『もっと優れた存在になりたい』
『あの人に勝ちたい』 など
『人よりも自分の方が誇らしい!』と
感じたい願望を追い求めて行くことです。
劣等感を動機にして、
さらなる高みを目指していくと
表現すれば良いでしょうか。
確かに、
「悔しい!」という気持ちをバネにして
努力をして得た『成功経験』って
とても嬉しいし、強みになりますよね。
しかし、これがうまく追求できないと、
劣等感は望ましくないものへと
変わっていってしまうと言います。
これを「劣等コンプレックス」
というそうです。
アドラーによると、
『劣等感が心理学的に意味を持つのは、
追求に成功するメカニズムを妨げられるか、
器官劣等性に対する心理的な反応によって、
劣等感が耐え難いほど大きくなる時である。
その時、劣等感ではなく、
劣等コンプレックスを持つことになる。
劣等コンプレックスは、
劣等感が異常に高められたものであり、
「安易な補償」と「見かけだけの満足」
を必ず求めることになる』と言います。
つまり、劣等コンプレックスは
劣等感が異常に高められ、耐えられないほど
大きくなったもののことで、
その異常に高まった劣等感を対処するために
優越感を得られる何かを、
手っ取り早く探して、
見かけだけでも満足を得ようとすること
だと言います。
例えば、背が低いことに対して、
劣等感を持っていた人が、
「勉強していい大学に入って
お金持ちになろう」と努力するとします。
これは、自分が劣っていると感じる部分を
「いい大学に入ること」
「お金持ちになること」で
埋め合わせようとしています。
一般には、「背が低い劣等感をバネにして、
お金持ちになった」という言い方をしますが
実際には、
「背が低い」ことと「劣等感を持つこと」は
別問題です。
全員が、背が低いことに対して
劣等感を持つというわけでないからです。
背が低いことで劣等感を持つのは、
背が低いことで「いじめられる」とか、
背が低いせいで「振られてしまう」といった
人生体験が強く影響していることにあります。
その劣等感が、
うまく補償されない状態を経験したり
トラウマ的な体験が起こると、
それが劣等感をさらに強めてしまい、
劣等コンプレックスになるのだそうです。
つまり、劣等感を劣等コンプレックスに
しないためにも、
「劣等感を過大なものにしないこと」
「安易な補償を求めてしまわないこと」
が、大事になると言えます。
先ほどの例にもあるように、
背が低いことに対して、
劣等感がある人もいれば、ない人もいます。
ということは、背が低いことを劣等感と
捉えるかは「自分次第」ということ、
さらに、
それを大きくも小さくも捉えるのも
全て「自分次第」ということになります。
この例のように、
劣等感が強くなっていく過程で
背が低いことに対しての劣等感と
それにあったその時の体験や状況を
どんどん記憶に書き込んでいきます。
背が低いことで人に罵られた経験などを
つなぎ合わせて、脳の劣等感BOXに
しまい込んでいくわけです。
結局、
劣等感につながる記憶はどんどん膨らみ、
劣等感を打ち消してくれるような良い記憶は
消されていってしまう。
それを放っておくことで、劣等感が
ますます増強されて、しまいには
劣等コンプレックスへと
変身してしまうのです。
こうなると、何とかしてでも
劣等コンプレックスにならないようにと
対策を練っていく必要がありますね。
そして、こちらの本ではその対策について
下記のメッセージが添えられています!
劣等感が劣等コンプレックスに
ならないようにするには、劣等感を強めない
極端なものにしない、ことが大切です。
劣等感を抱いている点を
指摘ばかりしていると気落ちして
自信をなくし、
劣等感はどんどん増強されます。
そうならないために、
自分の長所や人よりも優れた点に
目を向けることができるように
していきます。
コンプレックスがあっても、
他の部分で優越性を持つことができれば、
劣等感は重いものにはならないで
済むのです!
つまり、
劣等感をポジティブに働かせられるように
自分のポジティブな面を見て、
そこを強化をしていくことで、
他者に比べて足りないところを
ひがむのではなく、
自分ができること、
持っていることに目を向けて、
自分に自信を持つようにしていくことが
大切になると言います。
なお、シンプルパフォーマンスセラピーでは
劣等感を抱く原因である
人と比較してしまう癖を手放すことが
できるようになります!
このセルフケアによって
自分の心を自分で守ることができるので、
他者との比較よりも、
自分自身の気持ちを大事にしていく視点を
持つことができるようになります。
つい、
他者と比べて激しく落ち込んでしまう…
本当の気持ちを優先できずに
人と比べて諦めてしまうことがある…
そんな想いを抱えている方は、
ぜひ、オンライン体験会で
シンプルパフォーマンスセラピーを
実践してみてくださいね^^
【執筆者:室屋梨沙】