なぜミスが起こるのか?
まず最初に、
看護師の仕事はとても忙しく
煩雑である、という点です。
患者さんを何人か受け持ちながら、
点滴、創処置、清拭などたくさんやること
があるにもかかわらず、ナースコールが
鳴ったらすぐに出なければならない。
医師から指示があれば
迅速に対応しなければならない。
一人で二役も三役も
こなさなければなりません。
頭はパンク寸前、
動き続けて身体はヘトヘト。
そんな時に魔の手は忍び寄るわけです。
「あれ?おかしいな。点滴がもう
落ち切っている…。」
「なんで?薬、違う人に配っちゃった…。」
いくら考えても、
もう取り返しはつきません。
全身の血の気が引いて、
頭の中が真っ白になります。
上からは怒られ、スタッフからは白い目で
見られ,患者さんからは信用を失くす。
どん底の精神状態の中、残業して
インシデントの報告書を書く。
そんな中
「仕事、いっそのこと辞めてしまいたい」
「逃げたい」と思ったことがない看護師は
いないのではないでしょうか?
負のループが次のミスを生む
患者さんの命に
関わらなかったことでないにしても、
そのショックは相当なものです。
そして、
看護師は気質的にも真面目で
責任感が強く一生懸命に仕事する人が多い
からこそ、こたえる人が多いのではないかと
思います。
そして一回落ち込むと、
「なんであんな単純なミスを
してしまったんだろう。」
「あんなミスをして、みんなの信用を
無くしてしまった…。」
「あんなミスをして恥ずかしい。」
と、何をしていてもしつこく浮かんできて
それが頭にこびりついて離れなくなります。
そして皮肉にも、そうやって集中力が
落ちると、さらに次のミスを生み出します。
するともう、ちょっとやそっとじゃ
立ち直れないくらい、奈落の底に
突き落とされてしまいます。
「私なんてどうせ何をやってもダメなんだ…。」
「こんな単純なミスを立て続けて起こす
なんて看護師向いてないかもしれない…。」
「みんなの信用も失ったしもう辞めたい…。」
そうやって退職に追い込まれてしまう人も
少なくはありません。
どうやったらミスしても早く立ち直ることができるのか?
ではここからが本題、
「どうやったらミスしても
早く立ち直ることができるのか?」
考えていきましょう。
その1反省はしても自己嫌悪はしない
まず、仕事でミスして「辞めたい」とまで
深く思ってしまう時にやりがちなのが
「自分の価値」と結びつけてしまう
ことです。
「あんなミスをした自分はなんてダメなやつ
なんだ…。」
もちろん「点滴の速度の確認を怠ったこと」
や「薬を配り間違えたこと」は改善すべき
ことですが、そのことで
あなたが今までやってきた良い行いが消える
わけではないし、良いところが全て
なくなるわけでもありません。
つまり、あなたという人間の価値が
下がるわけではないんです。
皆、「自分の価値」と結びつけてしまう
から落ち込み過ぎてしまうんです。
落ち込み過ぎると次のミスを呼ぶことになり
負のループに陥ってしまうので、決して
「自分の価値」と結びつけて
しまわないようにしましょう。
だから、
「もう二度と同じ間違いは起こさないぞ!
そのためにはこうしよう!」と考えるように
して、反省はしても自己嫌悪はしないように
しましょう。
その2自己肯定感を上げる
「仕事でミスをして辞めたい…」と
落ち込み過ぎてしまう人は
「自分の評価を他者に委ねている」という
特徴があります。
つまり「人に認められたから自分には価値が
ある」や「〇〇さんに褒められたから自分
には価値がある」と考えるパターンです。
特に看護師は承認欲求が強い傾向が見られ
ます。
この思考ですと、他人に良い評価をして
もらっている時だけ心が安定します。
他人のものさしを捨てて、自分の判断だけで
自分の価値が保てるようになると他人の評価
は気にならなくなります。
自分と向き合い、
「自分はどうゆう人でありたいか?」
「そのためには自分とどうゆう約束をして
それを果たせば良いか?」
自分との約束を積み重ねて、
自信をつけていきましょう。
自己肯定感を上げれば、
例え他人から酷い評価を受けても
自分を保っていられる
ものです。
とは言っても
「そんなすぐに切り替えられないし
自己肯定感も上がらないよ!」
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【執筆:船戸ひとみ】