脳の仕組みで丸わかり!なぜかイライラする人の特徴とは?

イライラは蓄積します!

イライラとは小さな怒りのことです。
そして、この小さな怒りほど
実は溜まりやすいのです。

 

それは、イライラは表に出さないほうが、
「立派な人に見られる」という価値観が
世の中にあることが大きく関係しています。

 

ですが、わたし達の心のなかには、
感情を溜めるコップがあり、

 

ポジティブな感情は、
意外と心に長くとどまってくれないが、
イライラなどのネガティブな感情は
心のコップにしっとりと溜まっていって、
そしてなかなか消せないのです。

 

ネガティブな感情は残りやすく、
心のコップがいっぱいになると、
多少のことでも感情があふれ、
怒りとして爆発しやすくなります。

 

心のコップがネガティブな気持ちで
いっぱいにならないように、
体調管理と同じくらい、
心のメンテナンスも心がけましょう。

 

怒りの原因とは?

心理カウンセラーの大嶋信頼氏によると、
怒りの原因は4つだそうです。

①   不必要な情報も拾ってしまう
人が怒りを感じる
シチュエーションのひとつに
「情報にフィルターがかけられないとき」
というものがあります。

 

街を歩いていると、道端にある犬のフンや、
繁華街の電柱脇の「酔っ払いの痕跡」など、
「見たくない」ものが
目に入ってきてしまうことがあります。

 

とっさに目を背けても、時すでに遅し。
頭の中にくっきり映像がこびりついて、
不愉快な気持ちになります。

 

普通の人は、時間がたてば
そんなことは忘れてしまいますが、
こうした不愉快な記憶が
いつまでも頭に残ってしまう人もいます。

 

本来、人の脳には
「自分に関係ない情報には
フィルターをかけてスルーする」
という機能が付いています。

 

ところが、その機能に問題がある場合、
フィルタリングができないので
どんどん不快な情報が
頭に入ってきてしまい、
しかもなかなか頭から消えません。

 

すると、自分には関係ないことなのに
「なぜ犬の飼い主はフンを処理しないんだ」
といった怒りを覚えるようになります。

 

このタイプの人には、
「矛盾や理不尽を感じたときに怒る」
という特徴が見られます。

普通の人がスルーできる、
世の中の小さな理不尽や矛盾に
いちいち反応してしまうのです。

 

さらに、その違和感が解消されるまで、
頭の中で延々と「なぜ?どうして?」
を繰り返してしまいます。

 

その疑問はいつまでも解消されないので、
ずっと頭の中から消えずに溜まって
ストレスとなり、なぜ!と怒りになります。

 

こうした怒りは、頭の中の矛盾が
解消されれば、すっと消えていきます。

 

②   計算ができない

 

人が怒りを感じる背景に、
「人間関係の計算ができない」
という問題があることもあります。

 

例えば、
「他人との距離をどのくらい取ればいいか」
とか「他人にどの程度親切にすればいいか」
といったことを計算するのが苦手な人たち。

 

世の中は人づきあいでできているから、
こういった人たちは日々、小さなことで
イライラしてしまいがちになります。

 

ある人は、
近所の人に笑顔で挨拶されただけで
「何かお返しをしなければ」
と、お土産を買って行ったりしていました。

 

そして、毎日のように
「私がこんなに親切にしてあげているのに、
どうして相手はちっとも感謝しないのか」
と怒っていたそうです。

 

しかし、いったん「自分が必要以上に相手に
親切にしていた」ということを理解すると、
怒りも消えていったそう。

 

③   脳の電気発作が起こる
ストレスが溜まっている人は、
お腹が空いているときに
怒りっぽくなります。

 

空腹で脳にエネルギーが回らなくなり、
「そんなことを気にしなくても大丈夫だよ」
と怒りを制御してくれる脳の機能が低下する
というのが、理由のひとつです。

 

そして、もうひとつ考えられるのが、
“発作”です。
小さなことが発作のために
怒りにつながるというケースは、
よくあることです。

 

ストレスは脳に電気として帯電します。
その電気が空腹を引き金に
ビビビ!と放電されると、
「この野郎!」という怒りになります。

 

このビビビ!が発作です。
普段は穏やかなのに、
空腹時にちょっとしたことで
別人のように怒り出す人は、
発作を起こしやすい人だと言えます。

 

④   人の気持ちを受け取ってしまう
相手の気持ちになって怒ってしまうのが
“共感”です。

 

しかし、相手に共感し、
自分のことのように怒りを感じたとしても、
しょせんは他人のことなので
何もしてあげることはできません。

 

一方で、たとえ他人事とでも、
話を聞いてイライラとしてしまったら、
相手の怒りが何らかの形で解決するまで、
もらってしまった怒りは
なかなか消えなかったりします。

 

ある実験で、自分がひどい目に遭うよりも、
ひどい目に遭っている他人に共感する方が、
より強いストレスを感じる
ということがわかりました。

 

相手に共感することで、
本人以上にストレスを感じているのに、
自分には解決する手段がない。

 

だからこそ、相手に対して
「これ以上ストレスを感じさせないでくれ」
と怒ってしまうのです。

 

怒りは「言葉」でしか発散できない

怒りっぽい人とそうでない人は
何が違うのでしょうか?

 

同じく大嶋信頼氏によると、
怒りっぽい人の脳の血流を撮影すると、
側頭葉に血流が集中しているそうです。

 

側頭葉とは、脳の側部の、
ちょうど耳の上のあたりの部分です。
怒りや恐怖を感じ取るのは、
側頭葉の奥にある扁桃体という部分です。

 

この部位が過剰に反応すると、
側頭葉全体に血流が集まってきて、
側頭葉は過活動になります。

 

その結果、
脳は「怒りをうまくことばで吐き出せない」
状態になってしまいます。
なぜなら、
側頭葉には“言語”にかかわる部位も
集まっているからだそうです。

 

この“ことばにならない怒り”こそが、
実はいちばんのストレスになります。
怒りっぽい人は、脳に負担にかかりすぎて、
怒りをうまくことばにすることが
できません。

 

その結果、怒りは脳に帯電し、
今度はちょっとした事にも
カッとなるようになってしまいます。

 

さらに、怒りを適切なことばに
換えることができない代わりに、
暴力的な態度を取ったり、
不適切な暴言を吐いたりしてしまいます。

 

しかし、残念ながら暴力的になっても
暴言を吐いても、
脳に帯電した怒りは解消されません。

 

怒りは、その怒りにあった適切な“ことば”
でしか発散できないのです。

 

一方、怒りっぽくない人は、
脳全体にまんべんなく血が回っているため、
怒りをことばに換える作業がスムーズに
行われ、怒りが脳に帯電しません。
その結果、脳の血流はますます安定します。

 

事例で見る、潜在意識レベルで怒りを鎮める方法

事例をひとつ紹介します。
Aさんは共働き家庭で
5歳の息子さんが一人います。
家事を全くやらない夫に不満があり、
イライラの限界だそう。

 

ダメ夫に
「なんで家のことやってくれないの!?」
と怒りをぶつけても、
「疲れているんだからしょうがないだろ!」
と一喝されるのがオチ。

 

さらに、
「早く家に帰って、子どもと家で
メシ食ってるだけのお前に言われたくない」
と嫌味まで言われて、余計にムカつく展開に
なるのはわかりきっています。

 

それでもなお「怒りをぶつけたい!」
という気持ちになるのはなぜだろう?
考えてみると、面白いことが見えてきます。

 

Aさんは、仕事から帰宅した夫が
何も言わないのに
「お前は仕事を早く上がれていいよな」
と責められているような気持になることが
ありました。

 

子どもを寝かしつけたあとにテレビを観て
ひと休みしているときも、ふと、
「夫にはこんなのんびりした時間は
ないんだろうな」と、
後ろめたい気持ちになってしまいます。

 

つまり、無意識のうちに、
「お前は大して何も
していないじゃないか!」
と夫に思われることを恐れていたのです。

 

だから、先手を打って
「家事の大変さをわかってよ!」
と怒っていたのです。

 

そう気付いたとたん、
「なるほど」という感じで
怒りは収まっていきました。

 

このように、
自分の怒りの根っこをたぐってみれば、
思わぬ自分を発見することもできるのです。

 

潜在意識から知る怒りの本当のメッセージ

私たちは子どもの頃から
「人前で怒ることはみっともないことだ」
と教えられてきました。

 

成長するにつれ、ますます
「怒りを表に出すのは大人げないことだ」
という感覚は強くなっていきます。

 

しかし、怒りとは本来
「自分を守る」ための感情です。
また、怒りとは、
相手に不満があるから怒るというような、
単純な感情ではありません。

 

相手に対して怒りをぶつけることで、
自分を守ってくれる相手かどうか
見極めるためのツールで、

 

怒りをぶつけた結果、
相手への信頼感が増せば、
“安心”が生まれます。

 

それが、怒りの本来の役割なのです。
つまり、正しく怒る必要があるのですね。

 

そうは言っても、
怒りに対してマイナスのイメージが
ある方が多いと思います。

 

そんなあなたにお勧めなのが、
シンプルパフォーマンスセラピーなのです!

 

シンプルパフォーマンスセラピーは、
ネガティブな感情を
潜在意識に直接アプローチして
手放していきます。

 

そして、手放した後に
ポジティブなイメージを
描いていくことで、
ネガティブな感情に振り回さない
前向きな心をつくることができるのです。

 

また、仕事が忙しく時間がない人でも
いつでもどこでも簡単に
自分で自分の心や頭を整理できる
セルフセラピーです。

 

不安やイライラを手放すと、
自然と今あるものに感謝する
心が生まれます。

 

怒りとうまくつきあって、
ハッピーな人生を手に入れましょう。
なぜかイライラする日々を手放したい方は
ぜひ個別相談会にお越しくださいね^^

 

【執筆者:瀬戸里美】

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