「家族心理学への招待第2版」から学ぶ夫婦間格差

~対等な夫婦関係を築くために~

結婚する前は、パートナーのことを、
誰よりも話が通じ、心が通い合う人だと思い
お互いに対等な立場で付き合い、
上下関係なんて気にもしなかったのでは
ないでしょうか?

 

それが、結婚してからは、次第にお互いの
関係にずれが出てきて、恋人時代には
感じていなかった夫婦間の格差を感じる
ご夫婦もいらっしゃることと思います。

 

そこで、今回は、夫婦の間に上下関係が
生じる原因を究明し、その解決策を探るため
こちらの本を読んでみました。

 

日本の家族の身近におこる問題について、
家族の心理をわかりやすく伝える、
興味深い一冊です。

 

ここでは、ほんの一部ですが、
ご紹介させていただきますね。

 

「家族心理学への招待第2版」
著者:柏木惠子・大野祥子・平山順子

こちらの本によると、日本の夫婦は、
まだ経済的に対等といえる関係には
なっておらず、妻が働いているといっても、
「夫=稼ぎ手」「妻=補助的稼ぎ手」である
ことに大きな変化はみられないそうです。

 

また、夫婦の間で、経済力をもつ人が
実質的に優位となる傾向があり、
お互いの人格を尊重し、理解しあった愛は
育ちにくいと伝えています。

 

離婚したくても経済的不安を理由に
思い留まらざるをえない妻の悔しさは、
夫婦が経済的に対等でないことで起こる
心理的な問題だというのです。

 

つまり、愛情があって対等な関係で
結婚しても、収入の差によって上下関係が
作られ、お互いに尊重し合う関係が
築けなくなるというのです。

 

妻が働く家庭が多くなったとはいえ、
子どものいる家庭では、妻は出産・育児で
キャリアにブランクがあり、
それが収入にも影響しますね。

 

自分の生活に必要な費用のうち、自分の
収入では賄えず、常勤の妻で約2割、
パートやアルバイトの妻は約7割を
夫に依存しているといわれます。

 

日本の社会では、男女平等はまだ完全には
実現されておらず、夫婦の関係も経済的には
対等な関係になっていないのです。

 

さらに、こちらの本によると、夫婦は夫が
上位・妻が下位にある者として
コミュニケーションを行っていて、
夫の共感的なコミュニケーション態度は
妻の経済力に応じて強くなるそうです。

 

これは中年期夫婦の面接調査から明らかに
なったのですが、応答の仕方に、
夫は「威圧・無視・回避」
妻は「依存・接近」の態度を見せ、
夫が上位、妻が下位の関係を示したのです。

 

夫婦の心の交流であるコミュニケーションが
夫婦間の経済力で決まるというのは、
寂しく、残念なことですね。

 

しかし、法で定められているように、
夫婦個人の収入は夫婦二人の収入です。
収入の差があることで、夫婦の格差を
感じる必要は全くないのです。

 

無償の家事に収入があったら・・
2011年の政府の調査では、家事労働の
年間評価額は30代後半の専業主婦で
443万円!という結果がでています。

 

どうですか?遠慮する必要はないですよね!
そして、こちらの本では
はっきりと下記のメッセージが
添えられています!

 

夫と妻とが対等な関係を築けるかどうかは、
二人がどれほど共通の体験をもち、
話題を共有しているかどうかが重要。

 

一方が仕事、他方が家族生活だけでは
二人の体験は全く異なる。

 

共働きだと、夫婦で一緒に過ごす時間は
限られてしまい、共通体験をもちにくいと
考えがちですが、「仕事」をする環境にいる
ということが共通体験になるのです。

 

仕事で起こったことや感じたことを
共有すればするほど、二人の関係は
対等なものになるというのですね。

 

また、専業主婦であれば、家庭生活が
唯一の共通部分になるので、
二人で一緒にできる体験を増やし、
その経験を語り合えばいいのです。

 

しかし、分かってはいるけれど、
遠慮することを意識してやめようとするのは
難しかったり、夫が休んでいるのに
一緒に何かしようと誘ったりすることに
抵抗があったりしますよね。

 

ですから、まずは、正しい方法で
自分自身の心をケアすることが大切です!

 

では、具体的にどうしたら良いかというと 、
例えば、夫婦の上下関係を作る原因となる、

 

夫に養ってもらっている
✅夫の収入に頼るしかない
✅夫の方が収入が多いから優位だ
✅自分は収入がないから我慢は必要だ
✅夫が休んでいるのに誘うのは申し訳ない

 

これらの思い込みを取り除くことで、
旦那さんの収入にこだわることや
旦那さんとの格差を感じることが
激減するのです。

 

シンプルパフォーマンスセラピーでは、
これらの偏った思い込みを
1日3分のセルフケアで
簡単に取り除くことができます。

 

一時的に夫婦関係が良くなるだけでなく、
日々セラピーを実践することで
家事をする自分にも自信をもつことができ、
いつの間にか旦那さんに遠慮する気持ちが
消えてしまうのです!

 

そして、遠慮が消えることで、
旦那さんと共通体験をするための提案も
自然とできるようになるのです!

 

それを実現するためにも、
シンプルパフォーマンスセラピーの
オンライン体験会にぜひお越しください。

 

【執筆者:安藤希和】

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