「日本の家族」から学ぶ家庭における女性の立場とは

~良妻賢母は素晴らしい??~

あなたは、「良妻賢母」と聞いて、
どんな女性をイメージしますか?
憧れ?
それとも、もう良妻賢母になっている?

 

「良妻賢母」とは字の通り、
夫にとっては良い妻、
子どもにとっては賢い母という
意味の言葉ですね。

 

明治時代に女性の目指すべき姿として
良妻賢母教育が始まりました。
大正時代に浸透し、都市化産業化の中で
法や組織の力で国をコントロールするために
良妻賢母主義が登場したと言われています。

 

良妻賢母には、もともと
「どんな夫でも、我慢してでも
献身的に尽くし、子どもに教育やしつけを
しっかりできる賢い母」という
意味合いがありました。

 

夫や子供を心から愛し、家族のために尽くす
というのは一つの生き方ですが、
世間のイメージする良妻賢母像に縛られて
自分らしい生き方ができなくなってしまう
のはいかがなものでしょうか。

 

そこで、今回は、良妻賢母の考えが
女性にどんな影響を与え、家族の中で
女性がどんな立場で何を求められてきたのか
を探るため、こちらの本を読んでみました。

 

日本の家族のあり方について
100年の歴史を振り返り、家族、
夫婦関係の変化を詳しく教えてくれる
一冊です。ここでは、
その一部をご紹介させていただきますね。

 

「日本の家族」

著者:有地亨・植木とみ子

こちらの本によると、良妻賢母主義は、
家庭のすべての仕事を女性に任せ、
男性は何の心配もなく外の世界で活動できる
という性別役割分担を支える
重要な柱だったそうです。

 

戦時中は、男性は国を守るために
戦場に出掛け、女性は家庭を守ることが
任務となりました。

 

戦後、国による家族への介入は廃止され、
家族は国の統制から自由になったものの、
高度経済成長時代に家族を支える考えとして
「男は仕事、女は家庭」という

 

性別役割分担が戦前と同じように
強調されたそうです。

 

つまり、家族のあり方は夫婦で
自由に決められるようになったものの、
企業組織という戦場で男性が戦えるように
女性が家庭のことを一任されたという
流れなのですね。

 

国の統制から開放されたとは言え、
年金制度や社会保障制度も女性が家庭を守る
仕組みを強化し、結局のところ、
家庭の中での女性のあり方は、
国に決められたということです。

 

さらに、こちらの本によると、
男女共同参画社会の流れで
性別役割分担の考え方は変化しつつあるが、

 

いまだに職場での男女の平等や家庭での
家事育児の分担の平等が達成されている
わけではないと伝えています。

 

男性は女性が働くのは賛成だけれど、
家事も育児も女性が中心で
自分はお手伝い程度と考えている。

 

働いている女性も、
自分より収入のある男性を求め、
家事育児は“手伝って”ほしいと
思っている人が多い、というのです。

 

確かに働く女性は増えましたが、
家事や育児と両立できるようにと、
非正規雇用で働く女性は多いですね。

 

正規雇用でも育児勤務をするのは、
ほとんどが女性。
子どもの世話や日用品の買い出しも、
女性が中心の家庭が多いです。

 

女性が望む望まないにかかわらず、
良妻賢母になるように、
無言の圧力がかかっている社会です。

 

そして、こちらの本では はっきりと
下記のメッセージが 添えられています!

 

自立的な家族になるために、
「男は仕事、女は家庭」という固定的な
役割分担意識を排除し、互いに平等で、
二人で共同して家庭を作り上げる
努力をすること。

 

そのためには、まずは女性自身が、
家庭のことは女性がやるべきという
考えを取り除き、

 

女性は良妻賢母であるべきという
外部からの圧力にも惑わされることなく、
平然と立ち向かう心が必要ですね。

 

「自分を犠牲にしてでも、
夫や子供のために尽くさなければいけない」
という義務感や強制から家族のために
行動するのではなく、

 

「夫や子供を幸せにしたい」
「家族の笑顔を見たい」
家族の喜ぶ姿を見ることが自分の幸せだと
感じるからこそ、
自ら進んで家族のために行動する。

 

これが、
本当の良妻賢母の姿ではないでしょうか。

 

しかし、普段の生活の中ではつい、
家庭のことは自分がやるべきという思いから
家事育児を“手伝って”ほしいと願ったり、
無意識のうちに、自分のことは後回しにして
しまうことがありますよね。

 

ですから、女性が自分自身を大切にし、
夫と対等な立場でいられるように、
まずは、正しい方法で 日々のセルフケアを
行うことが大切です!

 

では、具体的にどうしたら良いかというと、
例えば役割分担意識である

 

家庭のことは妻がやるべきだ
夫に家事育児を“手伝って”ほしい
夫や子どもに尽くさなければいけない
家族を優先すべきだ
周囲から良妻賢母と思われたい

 

これらの固定的な思い込みを取り除くことで
家庭でどうあることが自分の幸せなのかが
自然とみえてきます。

 

シンプルパフォーマンスセラピーでは、
これらの固定的な思い込みを
1日3分のセルフケアで
簡単に取り除くことができます。

 

セラピーを日々実践することで、
一時的に夫婦関係が良くなるのではなく、
相手を大切に思う素直な気持ちから
行動することができ、

 

夫婦が対等で愛情あふれる家庭を
築くことができるのです。
それを実現するためにも、
シンプルパフォーマンスセラピーの
オンライン体験会にぜひお越しください。

 

【執筆者:安藤希和】

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