~怒りは相手へのメッセージだった!~
忙しく働く現代人こそ
日々の心のケアとして自分なりの怒りの
コントロール法を心得ておくことは
とても大切なことです。
ところが多くの人は、正しい心のケアが
わからずに自己流に走ってしまい
誤った対処法を繰り返しています。
たとえば、
「そんな小さなことで、いちいち怒るな!」
誰もが一度ならず、言われたことがある
セリフなのではないでしょうか。
私たちは子供の頃から
「人前で怒ることはみっともないことだ」
と教えられてきました。
成長するにつれ、ますます
「怒りを表に出すのは大人げないことだ」
という感覚は強くなっていきます。
「ちいさなこと」に対しては、
ことさら自制が求められる風潮もあります。
今回は誤った怒りの解釈で
悪循環に陥ってしまうこの原因を究明すべく
こちらの本を読んでみました。
初心者でも、わかりやすい
内容になっていたので
少しだけご紹介させていただきますね!
ちいさなことにイライラしなくなる本
大嶋信頼(著)
こちらの本によると、“怒り”が湧くときは、
自分の存在が脅かされている可能性が
あるそうです。
たとえば、理不尽に先生に叱られた子供が
怒りを感じるのは
「先生に守ってもらえない」という
“危険”を感じているから。
一生懸命頑張ってきたプロジェクトの企画を
つぶした会社のボスに怒るのも
「こんなボスはいる会社は、
いずれダメになってしまうかもしれない」
という“危険”を感じているからだそう。
つまり、怒りとは本来、危険から
「自分を守る」ための感情というのです。
そして、その怒りを認めないということは、
「自分自身を大切にしていない」
ということになる。
「自分を大切にしない」ということ自体が、
新たな“身の危険”を感じさせるため、
また別の怒りが湧き起こってくる。
そして今度は、怒りの対象は
自分自身に向かい、
自己否定につながってしまう。
自分を否定すればするほど
“身の危険”を感じるわけだから、
ますます怒りが止まらないという
悪循環に陥ってしまうのです。
つまり、怒りを表に出すということは、
実はとても大切なことなのですね!
ちなみに、なぜ「ちいさいこと」は
溜まりやすいのかというと、
それは、イライラは表に出さないほうが、
「立派な人に見られる」という価値観が
世の中にあることが大きく関係しています。
そして、こちらの本でははっきりと
下記のメッセージが添えられています!
イライラとは、“ちいさな怒り”のこと。
怒りとは、単に相手に不満があるから
怒るというような、単純な感情ではない。
相手に対して怒りをぶつけることで、
自分を守ってくれる相手かどうか
見極めるためのツールなのだ。
怒りをぶつけた結果、相手への信頼感が
増せば、“安心”が生まれる。
それが、怒りの本来の役割なのだ。
なるほど!
怒りとは、相手が信頼できるかどうか
見極めるためのものだったのですね。
そして、怒りには“負の怒り”と“正の怒り”と
二種類があるそうです。
「周りの環境を破壊して、
自分が受け入れられる環境を新たに
創造するもの」が“負の怒り”で、
「自分を“危険”から守ってくれるもの」が
“正の怒り”です。
たとえば、夫婦げんか。
夫が帰宅したときに、服を脱ぎっぱなし、
靴下を散らかしっぱなしにすると、
妻は「どうしてあなたは、私が一生懸命
片付けた場所を後から後から散らかすの?」
と怒ります。
すると、夫も「おまえこそ、遅くまで
働いている俺に対してまったく
思いやりがない」と言い返します。
これらはどちらも“負の怒り”です。
これが“正の怒り”の場合は、
夫が靴下を脱ぎ散らかしているのを見た妻は
「イラッ」としますが、即座に
「この怒りは何の危険を察知しているの?」
と自分に問いかけます。
すると、
「パートナーから大切にされてないという
感覚に“危険“を感じている」
という答えが浮かんできます。
そこで
「一生懸命に掃除をしたところに
靴下を脱ぎ散らかされると、
自分が大切にされていないと感じてしまって
悲しくなるんだよね」
とストレートに夫に伝えます。
すると、夫も「あっ!ごめん」と言いながら
靴下を洗濯かごまで持って行きます。
その行為が「きみを大切にしているよ」
というメッセージになるので、
妻は“安心“を得ることができ、
夫婦間の信頼も深まるというのです。
そうと知ったら、怒りを認めて、
「正しく怒る」方法を
身につけたいですよね!
ただ、怒りの原因はひとつではないし、
まして“ちいさなイライラ”は、
生活のさまざまなシーンの中で、
1日の中でも数え切れないほど
頻繁に発生しています。
それを誤った方法で解決しようとしても
悪循環に陥ってしまうだけで
なかなかうまくいきません。
ですから、正しい方法で日々の
セルフケアを行うことが大切ですね!
では、具体的にどうしたら良いかというと
例えば、怒りを我慢してしまう原因の
☑怒るのはみっともないという価値観
☑怒ってはいけないという思い込み
☑幼い頃に親から怒られた嫌な記憶
これらを取り除くことで
怒りに対するマイナスの感情は激減し、
「今何に対して“危険”を感じている?」と
冷静に対処することが
できるようになります。
シンプルパフォーマンスセラピーでは、
マイナスの感情の原因となる
ネガティブな思い込みを
1日3分のセルフケアで
簡単に取り除くことができるので
一時的な怒りの感情だけではなく、
怒りの感情がわいてくる根本から
解決することができるのです!
怒りとは、本来は
「自分を守ってくれて
幸せにしてくれるもの」
怒りを自在にコントロールすると、
幸福な人生を手に入れることが
できるのです。
そのためにもオンライン体験会で
シンプルパフォーマンスセラピーを
実践してみてくださいね^^
【執筆者:瀬戸里美】