「家族心理学への招待第2版」から学ぶ望む夫婦関係にならないワケ

~性別役割分担意識が
夫婦関係に与える影響とは~

あなたの家庭では、食事の準備は
誰がやっていますか?
洗濯は?掃除は?洋服をたたむのは?

 

普段の生活の中では、朝、家中のカーテンを
開けることから、夜、布団を敷くことまで、
100を余裕で超える数の家事を私たちは
日々行っています。

 

では、それらを家族の誰が
行っているでしょうか?
最近では分担して行う夫婦も
増えてきましたが、基本的には、
妻がしている、夫に手伝ってもらっている、
という家庭がほとんどです。

 

そして、そのことにストレスを感じている
女性はたくさんいるのです。
ある企業が行ったアンケートによると
夫婦げんかの原因の第1位にもなる
家事の分担。

 

働く女性が増えた現代でも、
家事=女性の役目になっていることには、
どんな背景があるのでしょうか。

 

そこで、今回は、この背景を探るべく、
こちらの本を読んでみました。

 

心理学の方法や視点も取り入れ、
日本の家族の身近な問題を取り上げ、
初心者でも、わかりやすい内容に
なっていたので、少しだけ、
ご紹介させていただきますね。

 

家族心理学への招待第2版
著者:柏木惠子・大野祥子・平山順子

こちらの本によると、かつては、
男女の生物学的な違いから
家庭生活は性別役割分業が自然で
正しいと考えられていたそうです。

 

性別役割分業とは「男性は働いて家族を養い
女性は家事・育児に専念する」という
性別によって家庭や社会での役割を
分担するスタイルのことですが、

 

女性だけが妊娠・出産・授乳ができるため、
「女性が育児をするのが生物として
理にかなっている」

 

「女性のもつ優しさ、細やかさは
育児や家事に向いた性質である」と、
考えられていた、ということです。

 

育児に関しては、道具が開発されたことで、
男性の育児参加は増加していますが、
家事については、女性の細やかさや
優しさに男性が甘え、女性に任される
部分が多いのです。

 

これに関して、こちらの本では、
次のように書かれています。

 

恋愛中は一般に、性役割観に沿った行動を
相手に求め、お互いにその期待に
応えようとします。

 

例えば、男性は重い荷物を持ってあげる
女性はお弁当を作るなどの行動をします。

 

そして、対人関係で一度パターン化した
役割はなかなか変わらないので、
結婚生活も性別役割分業が続くのです。

 

だから、共働きを続けても、家事・育児は
ほとんどが妻の負担になるのだそうです。

 

また、性別役割分業についての人間の考えは
タテマエと本音が食い違うために、
現実の変化が進んでいないというのです!

 

つまり、一般論としては、
性別役割分業に反対していても、
いざ自分のこととなると、変化が難しく、
性別役割分業を望む、というのです。

 

そして驚くことに、
「男性は仕事・女性は仕事と家事・育児」の
役割分担に不公平さを感じている女性までも
意識の深いところでは、結婚に対して
性別役割分業を期待しているというのです!

 

これは、女性が結婚相手に自分より高い
経済力や社会的ステータスをもつ、
頼りがいのある人を求めることからも
読み取ることができるのです。

 

そして、こちらの本では
はっきりと下記のメッセージが
添えられています!

 

性別役割分業が変化しない背景の心理に
「家事=愛情表現という考えが
作用しているため」。

 

自分を犠牲にして家族に尽くすことは、
家族に対する愛情表現で、
妻自身が情緒的満足を得られることで
あるという考え方。

 

この考えが心の奥にあると、夫や家族から
愛情が欠けていると見られることを恐れ、
妻は夫にもっと家の中のことをやってとは
言えず、愛情の証として、家事を
やり続けなければならなくなる。

 

そう、女性の思い込みこそが性別役割分業を
排除できなくさせているのです!!

 

ですから、あなたが今、仕事と家事・育児に
追われて、自分の時間もなく、
夫に不公平感を抱いているのなら、
まずは、あなた自身が、正しい方法で
日々のセルフケアを行うことが大切です!

 

では、具体的にどうしたら良いかというと 、
例えば、役割分担意識の根本的な原因となる

 

家事をやることは家族への愛情表現だ
家事をやらないと愛情が足らないと思われる
経済的・精神的に夫に頼りたい
夫との役割を変えるのは嫌だ

 

これらの思い込みを取り除くことで、
家事・育児に縛られるストレスが消え、
夫に対する不公平感もなくなるのです。

 

シンプルパフォーマンスセラピーでは、
これらの無意識な思い込みを
1日3分のセルフケアで
簡単に取り除くことができます。

 

そして、いつの間にか、家事・育児を
家事=愛情表現の考えから強制されて
やるのではなく、家族への愛情が
動機となって行うようになるのです。

 

あなた自身の無意識の中にある、
誤った思い込みを手放すことで、夫婦共に、
家事を共同でやるという意識が芽生え、
あなたが望んでいる夫婦関係を
自然と築くことができるのです。

 

それを実現するためにも、
シンプルパフォーマンスセラピーの
オンライン体験会にぜひお越しください。

 

【執筆者:安藤希和】

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