トラウマと向き合うには?○○に気づくこと!

「思い出すとつらくなるから・・・・」
トラウマ体験の記憶は過剰なもの。
強い苦痛を感じます。

 

自分のトラウマに触れないようにし続ける
状態を「回避」といいます。
根底には、「強い恐怖感」があります。

 

回避の症状が強いと、
回復の妨げになりやすく、
生活に支障をきたすこともあります。

 

回避の症状は思考と行動の両面に現れます。
なかでも思考に現れる回避は、
半ば自動的に起こるもので、
自分ではわかりにくい症状です。

 

そして、トラウマ体験に関することについて
考えることそのものを避けてしまい、
トラウマに向き合うことが難しく、
回復の大きな妨げになります。

 

記憶がよみがえるきっかけになりそうな
場所、状況、人、もの、会話、
活動を避ける結果、
行動が大きく制限されることもあります。

 

一方、回避には、
恐ろしい体験の記憶がよみがえることで
再び心が傷つくのを 避けようとする、
自己防衛策という面があります。

 

しかし、考えないようにしていても、
トラウマの記憶は鮮明のまま残り続けます。
ふとしたはずみでよみがえり、
再体験症状が生じることはありえます。

 

それを防ごうとして、あらゆることを
避けているうちに行動が極端に制限されれば
生活に支障をきたすこともあるでしょう。

 

回避を続けても
トラウマの記憶から逃れられず、
感情麻痺(かんじょうまひ)に
行きつくこともあります。

 

また、
トラウマに対する心の防衛システムには、
回避とは別の「解離」という
現象もあります。

 

解離は、「ふだんの私」と
「トラウマを受けた時ときの私」との間に
隔たりができる現象です。

 

解離が起こると、
自分の体験や行動を思い出せない、
自分が体験したことなのに、他人事のように
感じられるなどといったことが生じます。

 

回避と解離は別のものですが、
いずれもつらい記憶から、
自分を守るために起こるもの
ということを知っておいてくださいね!

 

また、
ふだんは感情の調節ができていた人でも、
圧倒的なトラウマ体験がもたらす強い感情は
思考や行動を通じた調節を難しくします。

 

苦痛から逃れるために、
あらゆる感情が隠され、
なにも感じられなくなることもあります。

 

ネガティブな感情が消えなくなり、
恐怖、怒り、恥じらい、不安、悲しみ、
罪悪感など、トラウマ体験後に生じやすい
ネガティブな感情が、
いつまでも続く状態です。

 

また、ポジティブな気持ちがわからなくなり、
喜び、しあわせ、満足感、楽しさなどを
感じにくくなります。

 

さらに、感情の調節障害の行き着く先は、
なにも感じない状態、つまりは
“感情の麻痺”です。

 

ポジティブな感情を残して、
ネガティブな感情だけを
排除することはできません。
すべての感情を感じないように
するしかないのです。

 

何かを避け続けることで、人との関係性を
築きにくくなる場合もあるでしょう。

 

それは、過去の体験によって
「今」の豊かさが損なわれている
ということでもあります。

 

「もういい」とあきらめる前に、
トラウマに向き合うことを
考えてみてください!

 

自分のトラウマと向き合い、考えを
見つめ直す代表的な心理療法のひとつに、
「認知処理療法」があります。

 

トラウマからの回復を妨げる思考パターンに
気づき、修正していくことに重点を置いて
治療を進める方法です。

 

自分や世界に対する否定的な考え方など、
トラウマ体験によって、生じた思い込みや
こだわり、考え方のくせを系統的に見直し、
修正していくことを目指します。

 

トラウマによって、どのような思い込みや、
信念をもつようになったのか、
それがどんな影響を与えているのか、
治療者とともに考えていく方法です。

 

【認知処理療法・・・CPT】
※Cognitive Processing Therapy
開発者はアメリカのリーシック、マンソン、
チャードという3人の臨床心理学者。

 

通常は週1回、全12回にかけて実施されます。
宿題が出され、次の面接時に持参し、
それについて話し合うというスタイルで
進められていく療法です。

 

①心理教育
※トラウマや、トラウマの影響について学ぶ

 

②出来事の意味
※トラウマとなった出来事が、なぜ起きたか、
どんな影響を与えたか自分の考えをまとめる

 

③思考や感情をみつける
※状況のとらえ方で、
感情が変わることを確認していく

 

④トラウマ体験の整理
※トラウマ体験を思い出し、記述したり
思い出すことで生じる感情や
回復を阻んでいる考え方を探す

 

⑤問題のある思考パターンに気づく
※問題のある思考パターンを知る

 

⑥テーマ別に自分の考え方を見直す
※「安全」「信頼」「力とコントロール」
「価値」「人との親密性」といった、
トラウマの影響を受けやすいテーマに沿って
自分の考えを見直していく

 

このように、心の傷を癒していくには
トラウマと向き合い、
自分の考えを見つめなおすということが
重要になってきます。

 

なお、シンプルパフォーマンスセラピーは
安心感・安全感を感じながら、
誰かに詳しく話すこともなく、
トラウマ体験やネガティブ感情を
自分自身で簡単に手放すことができるので

 

自然とトラウマ体験に対する
見方・捉え方が変わり、
過去のトラウマ体験を
前向きに捉えられるように変化します。

 

「トラウマ体験による恐怖感」
「トラウマ体験による不安感」
「トラウマ体験による怒り」

 

このようなネガティブ感情を
手放すことができれば今までは
ふとしたときに思い出して
つらい気持ちになっていた体験が

 

自然と思い出さなくなったり、
気がついた時には思い出すたびに
辛いという気持ちを
手放すことができるのです。

 

また、1日3分のセルフケアのため
忙しい方でも無理なく自分のペースで
心を整える習慣が身につきます!

 

つらい体験でできた
“心の傷”で悩んでいる方は
ぜひオンライン体験会で
シンプルパフォーマンスセラピーを
実践してみてくださいね^ ^

 

【執筆者:横山恵理】

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