キレやすい子どもに育つ?親が気をつけたいマルトリートメントとは。

マルトリートメントとはご存知ですか?これは「不適切な養育」と言われていて、子どもの心身の成長発達を妨げる養育を全て含んだ呼び名です。この養育によってキレやすい子どもになってしまう原因と親の気をつけたい心掛けをみていきます。

 

マルトリートメントって?

皆さんは
マルトリートメントという
言葉を知っていますか?

 

マルトリートメントとは、
簡単にお伝えすると、
「避けるべき子育て」のこと。

 

そもそも、
マルトリートメントは、
1980年代からアメリカで
広まった表現で、日本語では
「不適切な養育」と訳されます。

 

具体的には、子どもの
心と身体の成長・発達を
妨げる養育を全て含んだ呼称です。

 

子どもに外傷や精神疾患を
負わせることだけではなく、

 

例えば、
親の気分で叱りつけたり、
子どもの前で夫婦喧嘩をしたりと、
いわゆる子どもに悪い影響を与える
不適切な行為を全て含んでいます。

 

結構やりがちなことですが、
ご自身の子育てを振り返ってみて
思い当たる方は、

 

マルトリートメントによって
子どもの成長にどんな
影響があるのか?

読み進めてくださいね!

不適切な養育で子どもの脳に傷がつく?!

先ほどもお伝えした、
暴言、夫婦げんかを見せるなどの
不適切な養育が、

子どもの心や脳に
どんな影響があるのかみていきます。

 

①脳の変形で生じる影響

実は、
虐待や恐怖を与えられた
子どもの脳は
変形をしてしまうそうです。

 

具体的には、
脳の特定領域が萎縮、肥大、
欠損するということが
とある研究で分かっています。

 

その領域とは言語能力、
視覚・聴覚を司る前頭野
と言われる場所です。

 

これらの場所が損なわれると、
人とコミュニケーションや、
会話のキャッチボールが、
脳的にできなくなり、

必要な社会的能力が
脳的に働かなくなって
しまうのです。

 

 

②多くは愛着障害という心の影響

愛着障害とは親との
心理的な絆(=愛着)が
築けていない状態のときに
出てくる症状。

 

正常な愛着形成ができた子どもは
外の世界に出たとき、
不安があるとすぐに「安全基地」
である親の元に戻って
不安をおさめますが、

親が安全基地となり得ないため、
子どもは不安を収めることができず、
精神的に不安定な状態になってしまい、

 

暴れたり、問題行動を起こしたり、
不安や感情をコントロールすることが
苦手になるといった特徴があります。

=====

つまり、
生きていく上で、とても
辛い現実と向き合わなければ
ならなくなってしまうのです。

 

キレやすい子どもになる悪循環。

マルトリートメントが
子どもの心と将来に与える
マイナスの影響は他にもあります。

 

16万人分のデータから
体罰が子どもに与える影響を
調べた研究では、

 

「親子関係の悪化」
「精神的な問題(悲しみ・恐れ・不安)」
「反社会的な行動(いじめ・反抗・うそ)」
「強い攻撃性」

 

4つの項目すべてで
困った影響が出ることが分かっています。

 

ここで怖いのが、
強い攻撃性です。

 

近年キレやすい子どもが
増えていると言われていますが、

キレやすい攻撃性を
もった子どもに関しては
周りにも、自分にも影響
あるもの。

 

子どもの未来に
生きづらい影響
できれば手渡したくないですね。

ママは感情に振り回されないこと!

マルトリートメントは、
普段何気なく、無意識に
行っていることが多くあります。

 

しつけと称して体罰を行う、
子どもに厳しい言葉を放つ、
親の考えを押し付けるなど…

 

日本では、
「親が厳しい」という表現で
済まされてきたことも含まれます。

 

「自分たちも親にされてきた!」
と思うこともありますが、

 

お子さんの将来への影響を考え、
育児を見直すきっかけにして
欲しいです。

 

私もつい感情的になり、
子どもをひどく叱責していた
過去がありますが、

精神的に不安定になるほど
若干5歳の子どもがキレやすく
感情をコントロールできませんでした。

 

そんな時に
シンプルパフォーマンスセラピー
元々違う悩みで改善をはかったのですが、

子どもとの関係性が
一番変わりました!

 

叱責がへり、
私も怒鳴られたトラウマの過去を
手放したので自然と
子どもも穏やかになっていったのです。

 

子どもの成長はあっという間ですが、
人生100年を生きる子どもたちが、
幼少期の辛さを背負ったまま
未来を歩んで行かないよう

まずは私たち親から
適切な養育を心がけましょう

 

【執筆:備前縁】

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