思い切り泣く方がストレス解消になる理由

涙を流して「泣く」ことでストレス解消?

泣くことがストレスの解消に有効である
いうことをご存知でしょうか?

 

とくに、日本人にとっては、
「悲しい」「苦しい」といった感情や
押し殺し、泣かないことの方が
よいとされているそうです。

 

映画や小説のストーリーに感動して
思わず、泣いてしまいそうなときにも
誰かが、まわりにいるときは
泣かないふりをしてしまいます。

 

大人になって、
まわりのことが気になったり、
「泣くこと」自体に
後ろめたさを感じたり、

 

本当は泣きたいぐらい、
つらくて、悲しくても、
映画を見て感動して、涙がこみあげてきても
ぐっと我慢して泣きません。

 

すでに「つらい」「悲しい」といった
ストレスをためている人が
泣くことを我慢すると、
涙を抑えようとする気持ちの負荷で、
ストレスをますます大きくしています。

 

どんな時でも、泣きたいと思ったときに
泣くことで、ストレスを解消し、
それ以上、ストレスを
大きくしなくてもすみます。

 

泣きたくなるようなつらいストレスを
抱えているときに思い切り泣くことは、
強制的にストレスを解消して
心身の健康を維持する働きが
あると考えられています。.

 

また、「今、泣いても大丈夫」と
自分を肯定できる状況で、
誰に気兼ねなく、手放しで泣けることが
とても大事なことです。

 

特に、感動して流す涙は、
後ろめたさや気兼ねなく、
自分の感情が動いたときに泣けるので、
大いにストレス解消に
つながっています。

 

苦労したことや大変だったこと、
それを乗り越えて得た喜び、
そうした経験を多く積んできた人ほど、
共感して、感動し、
涙が止まらなくなるです。

 

共感や感動の涙は、
経験豊かな大人だからこそ
流す涙だとといえます。

 

人だけの特別の涙で癒される!

東邦大学医学部の名誉教授、
有田秀穂さんは、
次のようにおっしゃっています。

 

「喜怒哀楽」といった心が動いたときに
流れる涙は「情動の涙」といわれています。

 

この「情動の涙」は、感動したときの涙で
自分の中で浮き上がった感情による涙と、
相手の気持ちに共感して流す涙があり、
人間しか、流さない涙なのです。

 

これまでの脳科学の研究では、
ペットがいつも一緒にいる
飼い主の言っていることをよく理解して、
従順に、よくなついているとしても、

 

動物が人の想いに
心を動かされて涙を流すことは
ないという結果が出ています。
つまり「情動の涙」は、
人だけの特別な涙です。

 

人間は、他の動物よりも大脳が
発達したことで、言葉を話し、物事を抽象的、
論理的に考えることができるそうです。

 

さらに人間だけに、脳の前方の
「前頭前野」と呼ばれる部分の、ど真中に
「共感脳」が備わっています。

 

「共感脳」の働きによって、
表情、目つき、しぐさ、声のトーンといった
言葉以外の情報から相手の気持ちを
汲み取ることができるのです。

 

たとえば、
無理やり、作り笑顔で「大丈夫です」
と、いっている人を見て、
「本当はつらいんだな」と
相手の気持ちを想像します。。

 

この「共感脳」の働きによって、
映画に出てくる主人公の気持ちに共感して
人間は「もらい泣き」の
涙を流すのだそうです。

 

また、現代を生きる人は、
不規則な生活や過度のストレスに
いつもさらされています。
ストレスの高い状態では、人は緊張して、
興奮した状態です。

 

この時、泣き始めることで、
興奮を抑えるスイッチが入り、
リラックスした癒しの状態に切り替えます。

 

人間は他の動物よりも
大脳が発達していることで、
常に頭を働かせ続け、使い続けるので、
いつもつかれていて、
いつもストレスを感じるようになりました。

 

涙を流して泣くことで
心の混乱や緊張、不安を手放し、
ストレスを発散すると
癒されて、スッキリできるというわけです。

 

現代人はストレス過剰!

厚生労働省が実施している
1人以上雇用する企業から
約18,000人を対象に行われた
「平成29年労働安全衛生調査
(実態調査)」では、

 

「現在の自分の仕事や職業生活に
関することで
強い不安、悩み、ストレスとなっていると
感じる事柄がある」と回答した労働者は

 

全体の58.3%
(2016年調査では59.5%)
ということでした。

 

また、ストレスと感じている事象では
「仕事の質・量」が 53.8%
(2016年調査では 57.5%)が
最も多くなっていました。

 

日本全体の労働力が不足する中、
一人ひとりの仕事の質と
生産性の向上・効率化が求められた結果、

 

個人が担う責任が増加し、
それによって個人が感じるストレスが
増大しているということでした。

 

この調査から、働く多くの人が、
ストレスを抱えていることが分かります。
もちろん、ストレスが全くない仕事は、
ほぼないのかもしれません。

 

ストレスがあって当たり前であっても、
どうやってストレスを解消したらいいのか
悩んでいる人も
たくさんいるのではないでしょうか?

 

ストレス社会と呼ばれる現代において、
ストレスをため込みすぎて、
心身が疲れ切ってしまう前に、自分に合った
解消法をみつけることは大切なことです。

 

また、ストレスがたまらないような
予防策があれば、それも身につけておけば、
自分自身で心を
守ることができそうですね。

 

泣きたいのに泣けない!

ストレスを解消するには、
たった一滴の涙を流すだけでも、
リラックスできると言われています。

 

泣きたいのに泣けない時は、
最もストレスがたまり、
解消できない状態です。
我慢せずに泣きたいときは
泣いてもいいんです。

 

とはいえ、
やはり、泣くなんてできないと思っている人
も多いことでしょう。

 

たとえば、泣くことは恥ずかしいとか、
涙を流すのは情けないなど、
泣くことが自分の弱さを表すものだと
考えるからです。

 

プライドが高い人に多く、自分の弱さを
人前でさらけ出したくないと
思っているのが特徴です。

 

人前で泣く=弱みを見せるという
考えを持っているため、
泣きたい時にも人前では泣けません。

 

また、泣くことはかっこ悪いし、
情けなくてネガティブなものだと
刷り込まれている場合もあります。

 

例えば小さな頃から親に
泣いちゃダメと言われて育ったなど、
泣かないようにしてきた人は、
泣くことを悪いことだと認識しています。

 

例え泣きたい場面があっても、
泣かないように心や体が
反応してしまうため、泣きたくても
なかなか泣くことが出来ません。

 

誰にも会わないで
一人きりになる時間を持つことも
忙しい現代人にとっては
難しいことなのではないでしょうか?

 

泣きたくなるほどつらいストレスを
抱えるのではなく、
ストレスのたまりにくい心を
保つことができたら
心穏やかに過ごせそうですね。

 

心も体もリラックスしよう!

シンプルパフォーマンスセラピーは、
自分の思い込みや思考の癖を
変えていくためのセルフセラピーです。

 

セラピーのスキルをみにつければ、
いつでもどこでも自分のペースで
セラピーを実施することができます。

 

1日たった3分でできるので
継続しやすく、
自分で気がつかないうちに
ストレスを感じにくくなります。

 

「泣くべきでない」
「大人なんだから」といった

 

脳にとってストレスになる
ネガティブな感情を手放すことができ、
不安や疲れを取り除くことができます。

 

脳の潜在意識に直接働きかけることで
いつのまにか
物の見方考え方が
ポジティブに変化します。

 

また、ストレスによって
胸がきゅっとなったり、肩が凝ったりする
ような体の変化をやわらげ、
心も体もリラックスした状態を
保つことができます。

 

泣きたくなるほど、つらいストレスも
いつの間にか気にならなくなり、
毎日を楽しく過ごすことが
できるようになります。

 

そのためにも
シンプルパフォーマンスセラピーの
オンライン体験会に
ぜひお越しくださいね^^

 

【執筆者:原田佐織】

 

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