~ネガティブな記憶は勘違いだった!?~
同じお風呂に入っても、熱いと感じる人と
ぬるいと感じる人がいます。
ロックを聴いて、
うるさいと感じる人もいれば、
楽しいと感じる人もいます。
同じカレーを食べて辛いと感じる人もいれば
甘い、もっと辛いのがいい
という人もいます。
私たちは日々生きている中で、
何かを見たり、聞いたり、触れたり、
味わったり、五感を総動員して
情報を取り入れています。
ところが、この五感というものは、
人によって違いがあるのです。
つまり、一つの現実を目の前にしたとき、
この「五感」を通した時点で、
100人いれば100人の「自分だけの現実」が
発生するのです。
また、その日の気分や体調によっても、
つまり同じ人間でも現実は
コロコロ変わるのです。
「記憶」というものは、そんなふう
に自分の「五感」を通したもので
構成されていきます。
つまり、「正確」な記憶ではなく、
「自分がとらえた記憶」なのです。
しかも、年月がたつほど、
記憶は薄れていく。
だから、私たちの記憶というのは
「事実」ではなく「印象」だと
思っていいのです。
例えば、ある本を読んでも、
「読んだ」という事実はありますが、
読んだ内容を完璧に覚えている方は
おそらくゼロではないでしょうか。
その上で、その本には
こんなことが書いてあった、こう感じた、
と人に話すことがあるとしたら、
その時点で「事実」と違っているわけです。
何が伝わるのか、それは「印象」だけです。
面白かった、わからなかった、
つまらなかった、というような
「印象」です。
だから、過去に言われたこと、
過去にされたことなど、
自分が長年こだわってきた
「ネガティブな記憶」も、ウソなのです。
しかも、
私たちは事実を覚えていないだけではなく、
記憶の中で、都合のいいように記憶を
「ねつ造」することがあります。
初恋の人を美化してみたり、
昔の隣の怖かった犬を猛獣にしてみたり、
もし、タイムマシンに乗って
その時代に戻ったら、きっと驚くでしょう。
「自分の記憶と全然違うじゃないか!」と。
子どものころに通った小学校に
大人になってから行ってみると
その小ささに驚きますよね。
机や椅子、部屋、遊具。あの頃の視点で、
あの頃の「印象」しか残っていないのです。
そして、そんな「ウソの記憶」をもとにして
私たちは「今」もフラッシュバックで
感情を揺さぶられています。
自分がトラウマだと感じている辛い記憶も
もしかしたら、「ウソ」かもしれませんね。
では、このような「ネガティブな記憶」に
囚われてしまう人とそうではない人
両者の違いはどこにあるのでしょうか?
実は、これとても単純なことで普段から
意識しているポイントが
異なるだけなのです。
心理カウンセラーとして
有名な心屋仁之助氏の著書によると、
私たちは好ましくない
「自動」反応が起こるときがあります。
仲良くしたいのに嫌味を言ってしまう
優しくしたいのに怒ってしまう
心を開きたいのに開けない
わかっていてもコントロールできない。
「自動」というのは、まずセンサーがあって
そのセンサーに何かが触れるとプログラム、
つまり決められたパターンが動く、
というものです。
私たちには、五感で反応するセンサーがあり
そのセンサーが何かの情報をキャッチすると
プログラムが動き出します。
これがおかしいと、
「優しくされると逃げ出す」
「怒られると必要以上に萎縮する」
「人前に出ると怖くなる」など、
自分が好ましく思えない反応が
起こってしまいます。
ということは、この
「自動で反応するプログラム」を「手動」に
変えることができればいいわけです。
「自動」は「習慣」と言いかえることも
できます。
繰り返し繰り返しやってきたことや、
言われたこと、それが「習慣」となり
「自動化」していったと考えられます。
では、あなたの「困った習慣」は、
いつから繰り返しているのでしょうか。
その多くが小さな頃から
繰り返しされているはずです。
そして、振り返った後は、
それを「手動」にする方法を
考えてみましょう。
プログラムの中身を解析して、
バグ(プログラムのミス)を
修正していきましょう。
このバグとはなんでしょうか。
それが、「勘違い」というものです。
「事実とは違う認識」「思い込み」
というやつです。
「事実でないものを、
悪意と認識して思い込んでいる」
しかし、それがその人を苦しめているなら、
書きかえればいいのです。
なるほど!小さい頃からの「習慣」が
「思い込み」を作っているのですね。
つまり、ネガティブな記憶を手放すためには
「ひどいことをされた」という記憶を、
まず疑うことが大切です。
なお、シンプルパフォーマンスセラピーでは
ネガティブな感情を
誰でも簡単に手放すことができるので、
自然と自分の中の意識が変わり物事を
前向きに捉えられるように変化します。
「ひどいことをされた」と思っている
その出来事には、「された」人には
決して理解することのできない
さまざまな「事情」「都合」「誤解」
があることが多く、
決して相手は「悪意」ばかりで
そんなことをしたのではないことに
気づけるかもですね。
また、1日3分のセルフケアのため
忙しい方でも無理なく自分のペースで
心を整える習慣が身につきます!
ネガティブな記憶を手放して
自分を変えてみたいという方は
ぜひオンライン体験会で
シンプルパフォーマンスセラピーを
実践してみてくださいね^^
【執筆者:瀬戸里美】