~トラウマに社会文化的な性差が
影響する理由を大解明〜
社会文化的性差、つまり
「男ならこうあるべき」
「女ならこうあるべき」という考え方、
ジェンダー規範の影響は、トラウマ体験後に
大きな影響を及ぼすことを知っておくことは
とても大切なことです!
ところが多くの人はトラウマとなった要因は
出来事そのものや、自分のせいだと思って、
社会文化的な性差を意識している人は
少ないように感じます。
たとえば、男性の保育士や看護師、
女性の警察官や兵士、女性の方が身長や
年収が高いカップルなどには、
さまざまな陰口がたたかれます。
本当はこうしたいのに、社会文化的な
「女性像」「男性像」規範を意識して、
自分を偽ったり隠したりする方も
いらっしゃいますよね。
ですが、自分を社会文化的な規範から
はずれないように、
陰口をたたかれないように
自分を守っているつもりでも、
一向に
自分のことを守れていない!それどころか、
本当の自分を偽って、
どんどん苦しくなっていく・・・。
なんて経験はありませんか?
今回はトラウマとジェンダー規範の関係を
究明すべく、こちらの本を読んでみました。
タイトルが少し重たいと感じる方も
いるかもしれませんが、
”社会文化的な性差が及ぼす影響”がトラウマ
に関係していることがわかる興味深い
一冊です^ ^
初心者でも、とてもわかりやすい
内容になっていたので
少しだけご紹介させていただきますね!
「トラウマ」
宮地尚子(著)
こちらの本によると、
「男ならこうあるべき」
「女ならこうあるべき」という考え方が、
トラウマ体験後の反応や
意味づけ、対処行動、周囲の対応などに、
大きな影響を及ぼしているそうです。
現実には男女それぞれに多様性があり、
重なるところも多く、時代や文化によっても
異なり、日本でも大きな変化が
起きつつあります。
しかし、こういった
価値観や性質を身に着けた人は今でも
まだ多く、職種的にも職階的にも、男性と
女性で大きな差があります。
ジェンダー規範にあてはまっている限りは
何も言われませが、はずれたとたんに
「男のくせに」「女のくせに」というような
言葉を浴びせかけられ、規範の存在に
気づくことにもなります。
つまりこれが、
”社会文化的な性差が及ぼす影響”とトラウマ
の関係性の始まりなんですね・・・。
ちなみに、トラウマの核は、恐怖や無力感、
人間としての ”もろさ”を思い知らされる
ということです。
トラウマを受けることによって、男性は
自分の「男性性」に疑いをもたされ、
女性はネガティブな意味で「女性性」を
思い知らされてしまう、といって
いいのかもしれません。
そして、こちらの本でははっきりと
下記のメッセージが添えられています!
トラウマを受けた男性は、弱さという
「女性性」の刻印をぬぐうために、過度に
「男性性」を追い求めることも
あるかもしれません。
そうすると、誰にも助けを求めることなく、
自己の”もろさ”や恐怖を克服するか、
否認しなくてはならなくなります。
泣いて傷つきを誰かに打ち明けるよりは、
克服するために、無理をしたり、
お酒を飲みすぎて身体を壊したり・・・
不安なまま何かに駆り立てられたような
人生を送るかもしれません。
最近では、むしろ「ひきこもり」が多い
ということがわかりました!職種や社会階層
所属するサブカルチャーによっても
ずいぶん異なりますが「社会文化的な性差」
は目に見えないので自分でも気づかずうちに
心へのダメージに影響してしまいます。
この社会に生きている限り、
「社会文化的な性差」からの影響を
受けないように意識しようとしても、
なかなかうまくいきません。
ですから、正しい方法で日々の
セルフケアを行うことが大切ですね!
では、具体的にどうしたら良いかというと
例えばトラウマ反応に影響する原因となる
●女性はこうあるべき
●男性はこうあるべき
●男らしさ、女らしさ
これらを取り除くことでトラウマによる症状
を激減させてくれます。
シンプルパフォーマンスセラピーでは、
トラウマ反応に影響する原因となる
社会文化的性差の思い込みを1日3分の
セルフケアで簡単に
取り除くことができます。
トラウマを受けた後の、回復につながる
だけでなくトラウマの予防にもなるのです。
そして今生きている社会の中でも、自分と
上手に向き合い、トラウマに負けない
強い心を作ります。
一度きりの人生、ジェンダー規範に
振り回されず自分らしい人生に
してください!!
そのためにもオンライン体験会で
シンプルパフォーマンスセラピーを
実践してみてくださいね^ ^
【執筆者:横山恵理】