人が疑わしく見えるのはトラウマ眼鏡が原因

トラウマ体験は、自分自身や相手、
世界を見る目を変えて、
ゆがませてしまうことがあります。

 

自分や相手、世界への信頼感がくつがえされ
認知の根底に否定感が固定されます。

※認知とは、ものごとや人に対する
見方、考え方のこと

 

そして、
トラウマ体験後、危険を避けるために
ものごとや人がより疑わしく見える
「トラウマ眼鏡」を手放せなくなることが
あります。

 

その眼鏡をかけ続けていると、
自分や相手のありのままの姿を
とらえにくくなります。
たとえば、自分自身・相手・世界を
否定的にとらえて、

 

<自分自身に対して>

こんなふうになったのは自分のせい

あんな目にあったのは自分が悪い

自分は役立たずだ

こんな自分は恥ずかしい

 

<相手に対して>

親身な人は裏がある。怖い

危険がなさそうな人には苛立つ

だれも信用できない

 

<世界に対して>

世界は徹底的に危険だ

なにも信用できるものはない

※絶望感や希望の喪失、無気力、無力感など
につながっていくこともある

 

このように、
自分が悪いという思いを強めたり、
だれも、なにも信用できず、
つねに疑いの目でものごとを
とらえやすくなったりします。

 

再びトラウマ体験となるような
危険を見落とさないために、
「眼鏡」は役立つかもしれません。

 

しかし、度の強すぎる「トラウマ眼鏡」は
目に見えるものの姿をすべてゆがませ、
安全か危険か、かえってわからなくなる
恐れがあることを知っておいてくださいね!

 

たとえば、私たち人間は一人では
生きられないので、安定的な
人間関係を結んで生活していく必要があり
そのために、感情や認知、行動などの調節を
しながら安定した人間関係を築いていきます

 

ですから、対人関係がうまくいかない
という悩みは、だれしも多かれ少なかれ
あるものです。ところが
トラウマによる各種の調節障害は、
対人関係をより難しいものにします。

 

人とかかわる機会をさけたり、
いつもイライラしていたり、
安心できる相手には怒りを
ぶつけてしまったり・・・。

 

こうした状態が続けば、安定した関係は
結びにくくなります。
対人関係に傷つき、さらに自己否定感や
ネガティブ感情が強まっていくことに
なりかねません。

 

メリレーヌ・クロワトル博士によって
開発されたSTAIR【感情と対人関係の調整
スキル・トレーニング】は、
自分や相手にネガティブな考えや感情を
もってしまうことを改善します。

 

考え方のパターンやくせが、現在の
対人関係にも影響していることを知る

 考え方のパターンやくせを見直し、
別の考え方をすることで、
人との関係性も変わることを学ぶ

 安全で効果的な自己主張のしかたを学び、
実生活の中で練習していく

 相手との関係に配慮しながら
自分の気持ちや必要なことを
相手に伝える練習をする

 

複雑なトラウマによって起こりやすい
感情調節の困難や対人関係の問題は、
本当の自分の気持ちを遠ざけ、
人と安定してかかわることを
難しくして、人生をつらいものにします。

 

「トラウマ眼鏡」を手放すためには
自分や相手・世界に対するネガティブな
考えや感情をもってしまうことを改善
することが何より重要になってきます。

 

なお、シンプルパフォーマンスセラピーは
安心感・安全感を感じながら、
誰かに詳しく話すこともなく、
ネガティブな感情を
誰にでも簡単に手放すことができるので

 

自然とトラウマ体験に対する
見方・捉え方が変わり
過去のトラウマ体験を前向きに
捉えられるように変化します。

 

「自分が悪いんだ」
「だれも信用できない」
「世界は危険だ」

 

このようなネガティブな感情を
手放すことができれば今までは何もかも
否定的に捉えていたことが
気がついた時には、自分・相手・世界に
対する否定感を手放すことができるのです。

 

また、1日3分のセルフケアのため
忙しい方でも無理なく自分のペースで
心を整える習慣が身につきます!

 

何もかも否定的にとらえてしまう
「トラウマ眼鏡」で悩んでいる方は
ぜひオンライン体験会で
シンプルパフォーマンスセラピーを
実践してみてくださいね^ ^

 

【執筆者:横山恵理】

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