劣等感に悩んでいた本当の理由とは?

~その劣等感は自分を守るためだった!~

劣等感と聞いて、
どういうイメージをしますか?
劣っているという漢字もありますし、
マイナスなイメージを抱く方が
多いのではないでしょうか。

 

実際に、劣等感を広辞苑で調べると、
『容姿,体力,知的能力,性格,
血筋,財産,社会的地位などの点で,
自分が他者よりも劣っているという
感情である』と出てきます。

 

マイナスなイメージですね!!
そこにはさらに続きが書いてあって、
『客観的に他者よりも劣っているということ
よりも,主観的に劣っていると思い込むこと
により生じる。

 

劣等感がコンプレックスを形成すると
劣等コンプレックスとよばれる。

 

アドラーは、劣等(コンプレックス)と
優越(コンプレックス)を
相互補償的な関係で捉えた。』
と説明されていました。

 

劣等感は、自分の思い込みであって、
その劣等感がひどくなると、
優越・劣等コンプレックスになる、
とアドラーは解説しているそうです。

 

ここで登場したアドラーという人物は
アドラー心理学の創設者、
アルフレッド・アドラー氏のことです。

 

そして、彼によって、
『劣等コンプレックス』
『優越コンプレックス』という
考え方が提唱されたそうです。

 

まず、アドラーの考える『劣等感』は、
『理想の自分から比べれば、
今の自分は劣っていると感じる、
自分が未熟である感覚』
のことを劣等感と名付けたそうです。

 

私たちが思っている、ネガティブで
後ろ向きなイメージの劣等感は、
劣等感を抱く対象が自分ではなく
他人であるのに対し、

 

アドラーが対象にしているのは
理想の自分に対してです。

 

他人と比較して、劣っていると落ち込む
のではなくて、理想の自分と比べると、
今の自分は劣っていると感じるという
見方になりますね!

 

アドラーの言っている理想の自分というのは
現在の自分からは高い位置のところに
あります。

 

現状の自分が目指す理想像なので、
そこと比べると、
劣等感を抱いてしまうのは
ごく当たり前のことだといいます。

 

この自分の理想と現状の自分に対して
抱く劣等感をバネにしていくことは
とてもポジティブなものになるのですが、

 

これを他者との比較という形で
追求していってしまうと、
その他者に勝つか超えるかしない限り、
その劣等感をずーっと抱き続けることに
なってしまいます。

 

なぜなら、相手よりも自分が優秀である
ことが示せて初めて、
劣等感が解消されるからです。
これは、ゲームなどのように勝敗が
わかりやすいものであればいいのですが、

 

日常場面で抱いた劣等感が、
白黒で決着をつけられるものであることは
少ないですよね。

 

でも、優秀なことを示さなければ、
その劣等感は拭えないわけです。
そうなると、人は見かけだけでも
自分の優越をつくりだそうとします。

 

これをアドラー心理学では
『優劣コンプレックス』と呼ぶそうです。

 

これに囚われた人は、いつでも
他人より優れていること、強いこと、
幸せであること、
要は、優越感に浸っている状態を
示さないといけなくなります。

 

でも、この人の本心というのは、
他人よりも自分は劣っている、
弱い、幸せではないということを
必死に隠すために
自分を大きく見せているのです。

 

劣っている自分を克服するための努力よりも
「あなたよりは、優れている」という
アピールをして、自分の問題から
逃げているだけなのです。

 

そしてこれの反対が
『劣等コンプレックス』になります。

 

優越コンプレックスが、
大きく見せて誇示しているのに対して、
劣等コンプレックスは、
『あなたよりも劣っている』というアピール
をして、自分の問題から逃げています。

 

つまり、どちらも
自分の問題から逃げることが目的で、
そのネガティブな目的に向かう理由も
失敗をして、恐怖を感じたくないから
というのが本当の気持ちなのです。

 

このように、
優越・劣等コンプレックスを使って
自分の課題から回避することを
アドラー心理学では
「自己欺瞞」というそうです。

 

これは「人生の嘘」とも呼ばれていて、
生きて行くための課題を避けることは
見かけが良くないために、
自分に対して嘘をつくことで
外見を取りつくろうことだそうです。

(「幸せな劣等感」より)

 

要するに、
人に強がって自分を見せてしまうのも、
人よりも劣っていると思い込ませるのも

 

全ては自分が失敗によって
傷ついてしまう恐怖心から
守るためにしてしまったことだった
というわけです。

 

でもこの優越・劣等コンプレックスから
抜け出さない限り、
ずっと人に強がってしまったりして
嘘をつき続ける人生になってしまいます。

 

自分にも他人にも嘘をつき続けるのは
とても苦しいです。
でもそこで勇気を振り絞って、
『わたしにはここが足りていない』
と不完全であることを認めること、

 

そして、
『でも良く頑張っているよ』
と自分自身を認めてあげることが
大切になっていくのです。

 

なおシンプルパフォーマンスセラピーでは
ネガティブな思い込みを誰でも簡単に
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【執筆者:室屋梨沙】

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