劣等感もコンプレックスもすべて言いわけ!

~劣等コンプレックスから
抜け出す方法とは!?~

人より劣っていると感じていることを
『劣等感』と言いますが、これと同じ意味で
『コンプレックス』という言葉を使って
表現する人も多いと思います。

 

が、実は、
ちょっとだけ意味が違うみたいです。
コンプレックスは、怒りや悲しみなどの
強い感情、体験、思考などが無意識的に
結びついている状態のことだそうです。

 

あくまで劣等感は、人より劣っていると
感じる感情。
劣等感によって、ひどく落ち込み、
『自分には価値がない』と思ったり、
『生きていく自信がない』と悩んだり、

 

ネガティブな感情になってしまう状態は、
劣等感でもなく、コンプレックスでもなく、
「劣等コンプレックス」と
表現されるそうです。

 

これは、アドラー心理学の創設者である
アルフレッド・アドラー氏が
提唱したものです。

 

『劣等コンプレックスとは、
自己肯定感の不足や疑い、確信の持てなさ
そして自分が劣った人間である
という感情を意味します。』

 

つまり、
「私は〇〇だからどうせできない」
「〇〇できない私に価値はない」などと
ネガティブに思い込んでいる状態は

 

『劣等コンプレックス』を
抱いている状態と言えますね。
さらにアドラーはこう言います。

 

『劣等コンプレックスを持つ人は、
問題への対処を避けるために
劣等感を使います。このプロセスは、
個人にも集団にも起きます。

 

ひとたび劣者とされると、
それは強められる方向にどんどん働きます。
一方で、自尊心を回復する補償行動も
強くなります。』

 

要するに、
「私はあなたよりも劣っているから
どうせできない」という劣等感を
持つことの目的は、

 

『自分の課題に取り組まないための
言いわけ!』ということになります。

 

このアドラーの考え方に、
『グサッ!本音をあぶり出された!』と
感じた方もいらっしゃるのでは
ないでしょうか?^^;

 

ではなぜ、
言いわけをしてしまうのでしょう。
それは、「自分が失敗する」ことを
明らかにしたくないからなのです。

 

「失敗をしたらまた挫けてしまう…
傷つきたくない、辛い思いをしたくない!
だったらこのままでいいや、、
でも変われない自分も嫌だ…」

 

このような心のわだかまりが
どんどん大きくなっていくことで、
自分自身を責めて責めて、自己価値を
どんどん下げていったり、

 

反対にその自分の劣っているところを
相手に見せないがために、
自分を誇示してみたりして
攻撃的になってしまったりなど

 

劣等コンプレックスはとても
厄介な存在ですネ…。

 

では、どのようにしたら、
劣等コンプレックスを課題に取り組んでいく
力に変えていくことができるでしょうか。
そのポイントとなるのが
「自尊心」だそうです。

 

自尊心とは、自分自身についての評価、
あるいは、自分自身に対する態度のこと
を言います。

 

それは、他者との比較や他者からの評価
ではなく、「自分らしくある」ことを通じて
つくられるものとのことです。
自尊心のつくられ方については
大きく分けて3つあると言います。

 

①他者との比較

目標とする相手と自分を比べてみて、
自分が、より優れていれば、自尊心を持つ
というパターン。

 

②他者からの評価

自分の行動に対して、誰かから
「素晴らしいね!」と評価されたら
自尊心が高まる、というパターン。

 

③「自分らしくある」ことによる
「本来の自尊心」

これは、他者評価ではなく、自分に対して
自分自身が内的な評価で自分が持っている
「自己理想」に照らし、自分の活動に意味
を見出すことができれば満足なものとなる
(「幸せな劣等感」より抜粋)

 

1つ目と2つ目の場合の自尊心が、
他者に依存している状態なのに対して、
3つ目の場合の自尊心は、他者に依存せず、
自分自身の中にある「自己理想」が
基準になっています。

 

つまり、劣等コンプレックスを
課題に取り組む力に変えるためには、
他者と比べて自分が優れているかや
他者から受けた良し悪しの評価を
自分らしさの基準とするのではなく、

 

自己理想と今の自分との間にある
本来の自尊心=自分らしくある状態を
意識することがポイントとなるのです!

 

そうはいっても、この自己理想に基づく
自尊心はなかなか意識することが
難しいといいます。
というのも、
現代社会は、競争・比較社会です。

 

結果に基づく評価が常にされているので、
否応無しに他者との比較をして
ジャッジされたり、しなければならない
状態にいます。

 

だからといって、自分らしくある状態を
放棄するわけにはいきません!

 

そうではなくて、競争や比較が当たり前な
社会の中でも、自分のココロを守り、
自分らしさを大事にしながら
過ごしていければ、自尊心も守られて、
自己理想にも近づけそうです^^

 

シンプルパフォーマンスセラピーでは、
自分は自分、他人は他人と
きちんと相手と自分との間に線引きが
できるようになるので、

 

自分らしさに気づくことができたり、
客観的に物事をみれるようになるので
感情と思考を分けて、
考えることができるようになります。

 

また、人から言われて傷ついた経験や、
過去に経験した辛い記憶も
深掘りすることなく、シンプルなワークを
繰り返すことで手放していくことが
できます!!

 

劣等感だらけな状態から抜け出したい!
辛い気持ちをどうにかしたい!
自分らしく過ごしていきたい!

 

そんな思いのある方は、
ぜひ、オンライン体験会で
シンプルパフォーマンスセラピーを
実践してみてくださいね^^

【執筆者:室屋梨沙】

タイトルとURLをコピーしました