いつもと違う道でも癇癪を起こさず発達障害の子どもが帰れる方法!

発達障害の子どもはいつもと違う道で帰ると、急に癇癪を起こすことがありますよね。引き返すまで落ち着かない子どもに、怒ってしまい癇癪もヒートアップ!同じ道を好む理由と違う道でも癇癪を起こさず帰れる方法をご紹介します!

 

同じ道を好むのはこだわりのせい!

保育園などの帰り道、
いつもと違う道を通っただけで、
お子さんが急に癇癪を起こしたことは
ないですか?

 

そして、
ママもイライラして怒ってしまい、
子どもは余計にヒートアップ
してしまうことも。

 

発達障害の子どもが、
同じ道を通らないと癇癪
起こしてしまうのは、
こだわりが強いからです。

 

発達障害の強いこだわりは、
特定のものや状態・行動パターンを
絶えず好み、強く執着する傾向が
あるからです。

 

こだわりを貫くことができない状態や
変化を受けると、本人はパニックや
癇癪、不安、フリーズ(恐怖や混乱に
よって凍りついたように動かなく
なることを)を起こします。

 

発達障害のこだわりは、
脳機能に由来するものであって、
心理的な要因によるものではないと
考えられています。

 

つまり、
育て方や躾、環境が要因ではない
ということです。

 

周りから見ればどうしてそこまで、
と思える発達障害のこだわりには、
ちゃんと理由があるのです。

 

発達障害の子どものこだわり行動の理由は?

こだわりが起こる理由として、

・感覚過敏からくるもの

・未来や行動の結果を想像すること、
 臨機応変に行動することが苦手。

・感情と行動のコントロールが苦手

これらのようなことから、
こだわりがあることで、安心感を得ている
状態なのです。

 

周囲からは理解が得られないことが
少なくありませんが、
本人も自分の意思でコントロールできずに
やってしまうことがあります。

 

また、発達障害の場合、
経験したことのないものは白紙に等しく、
イメージすることは難しいです。

 

そのため、同じ結果と決まった答えが
保障される規則やルール、行動パターンを
守っていれば安心できるのです。

 

これらの理由から、
発達障害の子どもは常に大きな不安
ストレスを感じながら生活しています。

 

ですから、
こだわりを止められる、
通せない状況になると、
本人はパニックや癇癪
起こしてしまうのです。

 

ではなぜ、
ママが怒ることで子どもの癇癪
ヒートアップするのでしょうか。

 

ママの怒りで子どもの癇癪がヒートアップ!

例えば、小さな子どもが笑っていると、
こちらまで優しい気持ちになりますよね。
この様なことを心理学では『情動感染』
呼ばれています。

 

そしてこうした現象を引き起こす脳の働きが、
神経細胞の一つで共感細胞と呼ばれる
ミラーニューロンです。

 

自分の意思に関わらず
影響を受けてしまうという特徴も
あるので、

 

子どもが癇癪を起こし怒ってる場合は、
情動感染でママもイライラしやすい
状態なのです。

 

そして、ママがイライラして怒ると、
子どもは不安となり、癇癪がヒートアップ
するのです。

 

また、怒らないように対応してても
癇癪がヒートアップしてしまう時も
あります。

 

私も、理解し気持ちを受け止めて
対応していても、癇癪がヒートアップ
した過去があります。

 

今思えば、言葉では受け止めていましたが、
無意識に顔は怒った顔で声はいつもと違い、
仕草も荒くいかにも怒ってる!という態度に
なっていたので、息子の癇癪は悪化したのです。

 

ではなぜこのように、無意識のうちに
怒った態度になってしまうのでしょうか?

 

人の意識には、潜在意識と顕在意識があり、
潜在意識は、普段自分では意識していない・
意識できない意識で”無意識”とも言います。

 

その逆が言語として説明ができたりする
顕在意識です。

 

私たちが普段考えてるのは
顕在意識ですが、意識の割合を9割
占めているのは潜在意識なので、
言動に大きく影響するのは、
潜在意識になります。

 

そのため、潜在意識に

「癇癪を起こすと辛い」
「なんですぐに癇癪を起こすの!」
「自分のせいで癇癪を起こしてしまった」

といった、考え方や思い込み、
ママが癇癪のことで経験した
悲しい・辛い感情があると、
無意識にネガティブな思い込みが言動や
思考に現れるのです。

 

そして怒りの感情は、
2次感情なので悲しい、辛いなどの
ママの感情により怒りの感情として
現れています。

 

そのため、顕在意識で受け止めていても、
潜在意識にあるネガティブな思い込み
のせいで、怒ってる態度に
なってしまうのです。

 

そして人は、9割が声のトーンや
表情から話の情報を受け取ります。

 

なので、言葉では受け止めていても、
声のトーンや表情に怒りの感情があると
子どもには伝わらなく、

「自分のことを理解してもらえない」

と思い不安や悲しさの感情となり、
このような感情から、子どもの癇癪が
悪化するのです。

 

ママの思い込みを手放しこだわりからの癇癪を防ぐ方法

この癇癪を起こさないように
するためには、前述したように、

 

こだわりのことを理解し、
帰る道を変更しないということが
大事になります。

 

ですが、用事があると変更しなければ
いけない時もありますよね。

 

そのような時は、まず本人のこだわりと
気持ちを理解し、受け止め
一旦尊重してみてください。

 

また、癇癪が起きてからだと
話も伝わらなくなるので、
移動する前にゆっくり穏やか
笑顔で変更することを伝えてください。

 

このように事前に対応することは
できますが、無意識に怒った態度を
とってしまうのは潜在意識にある
思い込みによるものなので、

気合いなのでコントロール
することはできないのです。

 

そこでお勧めするのが、
潜在意識にアプローチできる
シンプルパフォーマンスセラピーです。

シンプルパフォーマンスセラピー
行うことで、潜在意識にある
思い込みやネガティブな感情を
手放すことができ、

 

また、相手の感情と自分の感情を
潜在意識に直接アプローチして
分けていきます。

 

私の子どもも発達障害&感覚過敏で、
いつもと違う道順を本人に言わずに
帰った時、

 

子どもの不安は強くなり、
癇癪を起こし私もイライラして怒って
余計に癇癪がヒートアップした経験が
あります。

 

ですが、
今は思い込みを手放し特性を理解して、
気持ちを尊重してるので、道が変わるときは、

「今日は〜だからいつもと違う道を
通るけど、おうちには着くから
安心してね!」

笑顔ゆっくり話しています。

 

また子どもも事前に知ることで、
想像ができ、ちゃんと家に帰ることが
できることを知ることで安心し、

癇癪も起こさず違う道でも帰ることが
できるようになりました。

 

子どもが癇癪を起こさないためにも、
子どもの特性を理解し、受け止め、
対応をし、

 

また、
シンプルパフォーマンスセラピーで、
ネガティブな思い込みを手放し、
こだわりからの癇癪を起こさず
穏やかに帰宅できるといいですね!

 

【執筆:大井かおる】

 

▼発達障害の子どものこだわりから
癇癪を起こさないで過ごせる
シンプルパフォーマンスセラピーを
もっと詳しく知りたいかたはこちらを
購読してみてくださいね!

タイトルとURLをコピーしました