発達障害の子どもの癇癪を防ぎ旅先での食事の時間が楽しくなる方法

旅行での食事は楽しみの一つですよね。ですが、発達障害のお子さんが偏食で食べられるものが少なく、無理に行っても癇癪を起こし、結局慣れているチェーン店で食事をすることもありますよね。少しでも旅行での食事の時間が楽しくなる方法をお伝えします。

 

癇癪を起こしご当地料理が食べられない

旅行に行ったら、その土地の料理を
頂くのも、旅行の醍醐味ですよね。

 

「ここのお店美味しそうだね!」
「これ食べたいな!」

 

と家族で話していても、

 

「これ食べられない!」
「ここのお店には入れない!」
「食べられるものがない」

 

と偏食がある発達障害のお子さんが
訴え、なかなかお店が決まらなく、
しまいには、

 

「もう帰りたい!」

 

癇癪を起こしてしまうことも。
楽しかった旅行も険悪なムードに・・

 

結局、いつものチェーン店や
コンビニで食事をすることに
なったことはありませんか。

 

ではなぜ、偏食がある
発達障害の子どもにとって、
外食することが難しいのか
お伝えしますね。

 

発達障害の子どもが偏食になる理由

*感覚過敏

発達障害の子どもに偏食が多いのは、
感覚過敏を抱えている子が多いからです。
そのため、

・フライは口の中が痛くて食べられない
・しいたけやナスを噛んだ感触が気持ち悪い
・物を噛む音が気持ち悪くて食べられない
・マヨネーズなど特定の匂いがするものが
 食べられない

など感覚の鋭さ故に、
他の子には感じられない敏感さ・繊細さが
強い子は偏食になりやすい傾向があります。

 

*想像の特異性

・初めて見る食材・料理は食べられない
・赤い食べ物は気持ちが悪い

など想像の特異性からくる”こだわり”から
生理的に食べられない子もいます。

 

*お店に漂う料理の匂い

料理自体の味や香りだけでなく
「食べる場所で発生するにおいが
食事を妨げる場合もある」
ということです。

 

においに敏感な子どもの場合、
外食に行った際に調理中の料理の
においが混ざった香りや、

苦手な食材の香りなどが
気になるあまり、
食事できないこともあります。

 

*初めての環境

発達障害の子どもは、
初めての場所が苦手です。

そのため、不安感が強くなり
初めてのお店に入れなく
なるのです。

 

旅先で発達障害の子どもが安心して食事ができる方法

ではどのように対応をしたら
いいのでしょうか。

 

*宿泊先での食事は事前にチェック

宿泊先では、事前に食事の内容を
確認し、食べられるものがあるのか
確認しましょう。

 

食べるものがない時は、
感覚過敏による偏食のため、
食事を持参してもいいのか、

 

もしくは何か1品でも
用意してもらえるのか
相談してみてください。

 

*感覚過敏への対応

感覚過敏は個人差があるので、
その子にあった対応を
してあげましょう。

 

*初めてのお店は写真をチェック

初めての環境が苦手なので、
事前に写真などでチェックし、
見通しが立てられるように
します。

 

ものの見方捉え方を変えて旅行を楽しく!

色々な対応をしても、
食べられるものが置いていなかったり、
なかなかお店も見つからなく、
段々イライラして癇癪を起こし、

「もう帰りたい!」

なんてことありますよね。

 

そんな姿をみていると、
ママや家族もイライラして、
せっかくの楽しい時間が
台無しになってしまいます。

 

そんな時、頭でわかっていても、
イライラしてしてしまい
雰囲気は最悪ということも
ありますよね。

 

それは、人間の脳には、
ミラーニューロンと言って、
相手の行動やそれに伴う感情を
読み取り、相手と同じ動きをする
働きがあります。

 

そのため、
帰る!と言っている子どもの
イライラや不安な気持ちが
ママにも伝染してしまい、
頭でわかっていても
イライラしてしまうのです。

 

ですから、
お子さんの感情とママの感情を
しっかり分けることが重要に
なります。

 

発達障害のお子さんの
感覚過敏による偏食は
特異性から偏食となっているので、

 

嫌いだから食べないのではなく、
食べられないのです。

 

この特性や偏食のことを
家族みんなで理解し、
関わっていくことが、
発達障害の子どもにとって
何よりの安心感になります。

 

もしコンビニのご飯になったとしても、
ご当地の商品を探してみたり、
どこか景色のいい所で食べるだけでも、
ものの見方捉え方を変えることで、
いい思い出になります。

 

家族で険悪な雰囲気になるより、
家族みんなが笑顔で過ごせることに
フォーカスしてみることで、
楽しい旅行にもなるはずです。

 

ぜひ参考にして、
楽しい家族旅行を
過ごしてくださいね!

 

【執筆:大井かおる】

 

▼それでも、ものの見方・捉え方を変えられなくイライラして旅行が楽しめない方は
メールレッスンを読んでみてくださいね!

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