～ストレス感情を手放そう～
怒る必要はなかったのに、
必要以上に感情を高ぶらせて
怒りを爆発させてしまったことは
ありませんか？
「いつも怒ってばかり」、
自分のことがイヤになってしまうという
子育て世代は、少なくありません。
できればいつも笑って過ごしたいし
その方が自分も周りも
気持ちよくいられると頭で理解していても、
つい感情が爆発してしまう、そして、
あとになって自己嫌悪に陥る・・・・
こんな負のループから抜け出し、
イライラを鎮めるには
どうしたらいいのでしょうか？
１９７０年代のアメリカで発祥し、
怒りの感情とうまく付き合うための
メソッドとして注目されている、
アンガーマネジメンからヒントを得て、
イライラを鎮める方法を
考えていきましょう。
たとえば、
子どもが３時のおやつの時間に
お菓子を食べていても
平常心でいられるママが、
夕方６時にお菓子を食べていると
「もうすぐご飯なのに！」
とイライラすること
ありませんか？
それは、自分の中にある
「こうあるべき」が裏切られたことに
原因があります。
この例でいうならば、
「お菓子はおやつの時間に
食べるべき」です。
他にも、「食べたらすぐ片付けるべき」
「学校から帰宅したらすぐ宿題をするべき」
「子どものお弁当はママが作るべき」など、
人によってさまざまな「べき」が
あります。
それは自分の中で
「こうあってほしい」と願う理想、
「こうすることが正しい。こうあるべきだ」
と信じる価値観だと言い換えることが
できます。
これらの価値観が、
あなたのストレスに
負荷をかけていることに
気づいているでしょうか？
できるだけ、「べき」が
裏切られる回数を減らし、
少なくすることを考えることが、
怒りを少なくするためのベースになります。
「べき」は、ルールやしつけと
言い換えることができます。
つまり、ほとんどの人は
親からのしつけとして子どもの頃から
たくさんの「べき」を持っています。
もっている「べき」が多いほど、
必然的に裏切られる回数も増えるので、
イライラする頻度も増えると言えます。
とはいえ、「べき」を持つこと自体が
悪いというわけではありません。
世の中にはたくさんの
「べき」がありますが、
そのすべてが正解で、
どんな「べき」を信じていても、
構いません。
この「べき」のことを
アンガ―マネジメントでは、
「コアビリーフ」と呼びます。
コアビリーフとは、その人が
正しいと信じている信念や価値観と
考えてください。
その人の核にある大切なものですが、
「正しい」と信じているだけで、
改めて考えてみると必ずしも
そうではない場合がよくあります。
たとえば、子どもに対して
「嘘をついてはいけない」と
教える親はたくさんいます。
しかし、時には上手に嘘をついたほうが
良い場面もありませんか？
嘘そのものを全否定すると、
子どものついたささいな嘘に
いちいち激怒し、
子どもも、本当のことを言ったために
誰かを傷つけてしまうなど、
悪いことも起きてきます。
このように、その信念が自分や周囲を
幸せにしないこと、さらに事実でないのに
信じているものをとくに
「不毛なコアビリーフ」といいます。
これらは、親のしつけから
生まれるものがほとんどで、
「こうあるべき」と頑なに思い込むほど
がんじがらめになっていき、
怒りが生まれる元になっていきます。
これらは幼い頃から
親に言い聞かされてきたため、
道徳や倫理として自分の核(コア)と
なりがちです。
しかし、改めて考えると
不合理なものは
たくさんあります。
イライラしやすい、きゅうくつ、
子どもにあたってしまうなど、
それがあるために不幸になっている
「べき」なら、もう今日で
さよならしてしまいましょう。
子どもの頃、
親のしつけは絶対でしたよね。
親の言う事は正しく、
その通りにできない自分は間違っている
と思って育ってきたかもしれません。
しかし、親が間違うこともあります。
もう、そうした間違ったしつけから
自由になっていいのです！
何より我が子に間違ったしつけを
押し付けないためにも、
自分の中にある「べき」を見直し、
そして手放していきましょう。
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【執筆者：角元奈津子】
