~共感が生まれる親子の距離~
公共の場所で子どもが泣き止まない時、
あなたはどうしていますか?
子どもにお菓子やジュースをあげて
ご機嫌をとったり、ひたすらなだめたり。
なんとかその場は収まっても、
また同じようなことが繰り返される・・・
子育て中のママによくあるお悩みでは
ないでしょうか?
そこで、一度
試していただきたい事があります。
それは、子どもに「共感」することです。
たとえば、電車の中が暑いと言って
ぐずりだしたら、
お子さんの目を見て
「暑いよね。ママも暑いよー。」と言う。
「我慢しなさい」ではなく、
まずはお子さんの思い、気持ちを
受け止めてみてください。
そして、上着を脱がせるなどは当然として、
「どうすれば涼しくなるかな?」
「ママの扇子、使ってみる?」など、
「今、この瞬間」が
すべてとなっている子どもに、
「少し先の予測」(暑くない世界)を
させてあげます。
自分の気持ちに寄り添ってもらえている
と感じると、子どもの方も「聴く耳」を
持とうという意識が働き始めます。
きっと、子どもの反応が
変わってくるはずです。
そんなことくらいでうまくいくのかしら?
と思う方もいると思いますが、
ご自身に置き換えて、
想像してみてください。
我慢できず、
感情を爆発させてしまったお母さんが、
自分だったとしたら、そのとき誰かに、
こんなふうに声をかえられたらどう感じますか?
「電車の中で大きな声を出されると
困っちゃいますよね。ママだって暑いし、
疲れているのにね」
ハッとしませんか?
「私の大変さをわかってくれた!」
という思いで、張りつめていた気持ちが
ほぐれるような気がしませんか?
逆に、もし、「怒鳴るなんて可哀そう」
「しつけがなってない。静かにさせろ。」
などと言われたら、さらにママを悩ませ
頑なになってしまいませんか?
「共感」の力は、
人の心をやわらかく解きほぐします。
では、
共感とは具体的にどうような態度のことを
言うのでしょうか。
アドラー心理学では、相手の目で見て、
相手の耳で聴いて、
相手の心で感じることを、
「共感」と言い、よい人間関係を作る上で
とても大切な事柄と捉えています。
私たち大人は人生経験が多い分、
子ども目線に立って考えるより先に、
こうに違いない、
こうやったほうがうまくいく、
と大人の目線で物事を見て、
問題を解決しようとしがちです。
その方が確かに早くに結果が出ますが、
子どもの気持ちは
置き去りになってしいます。
気持ちが置き去りにされれば、
少なからず傷つくので、
すねたり反発したり、
ますますいうことを
聞いてくれなくなることもあるでしょう。
例えば、子どもが親の制止を
振り切って走り出し転んで泣いたとき、
「だから言ったでしょ」と
つい叱りたくなる。
でも、ここはグッとこらえて我慢し、
「痛かったね、大丈夫?」と
まずは子どもの痛みに共感し、
受け止めてあげる。
その後に走らないように言い聞かせる。
「共感」することで、
子どもはお母さんが自分の一番の
理解者であり援助者である
ということを実感する。
開口一番に叱りつけるよりも
ずっと素直に子どももいう事を
聞いてくれるのが「共感」の力です。
「共感」が自然に生まれる人間関係を保つには、
お互いへの「尊敬」と「信頼」が欠かせません。
親だから子どもより偉いとか、
子どもは親の言うことを
聞かなければならないという
考え方をしていたら、
そこから変える必要があります。
たとえ親子であっても、
縦の上下関係ではなく、
横の対等な関係を結ぶからこそ
ママが発する言葉が子どもにまっすぐ
届くようになります。
では、ここで質問です。
あなたは、今、
お子さんとの関係が上下関係ではなく
横の対等な関係が結べていると
言えますか?
親子関係では、
無意識に上下関係が作られる
特徴があります。
上下関係が存在するなかでは、
上の方(親)が変わらなければ
何も変わりません。
よって、親が常に子どもと対等でいようと
意識し続けなければ、
無意識であればどうしても
上下関係になってしまうのが
親子関係なのです。
では、どのようにして
子どもとの距離を意識し続けるのか、
方法をご紹介しますね。
シンプルパフォーマンスセラピーでは、
人間関係において
お互いを尊重し合い、介入しすぎない、
適切な距離感を保つスキルが習得できます。
セルフケアとして、
1日3分シンプルパフォーマンスセラピーを
実践するだけで、
おのずと親子関係に適切な距離が保たれます。
これは、
感情移入しやすい母子関係においては
特に日々、必要なスキルだと感じています。
親子の適切な距離が保て、
お互いを尊重できる関係性で
日々、発せられる言葉の中には、
共感の言葉が多くうまれるのでは
ないでしょうか。
どなたでも習得できる
誰もが必要とするスキルです。
ぜひ、オンライン体験会へ
おこしください(*^^*)
【執筆者:角元奈津子】