トラウマの影響は長く残るものの、
自分ではトラウマの存在に
気づきにくいこともあります。
とくに子ども時代にできた傷は、
傷をつくるような体験が
特別なことだとは思っていなかったり、
記憶がなかったりすることすらあります。
思春期以降、大人になってから、
初めて自分の悩みとトラウマの存在が
つながる場合も少なくありません。
恋愛、子育てなど、人生の課題に
直面する時期には、
トラウマの症状が強く現れがちです。
冷凍されたまま解凍されることがなかった
トラウマ記憶が、
初めて溶け出すこともあることを
知っておいてくださいね!
トラウマが表面化しやすいタイミング
というものがあります。
トラウマの影響の現れ方には波があり、
症状が強まりやすいタイミングが
いくつかあります。
●「その日」「その時間」が来る
※トラウマ体験にあったのと同じ日付や
同じ曜日、同じ時間帯
●そのときと同じ気持ちになる
※状況は違っても、不安や混乱、
恐怖などの感情がわいてきたときに、
トラウマ記憶がよみがえることがある
●ストレスを感じている
※疲れているときや、
心配事をかかえているとき
●妊娠・出産
※とくに親子関係の問題で
トラウマをかかえている場合、
自分が親になることへの不安やためらいを
強く持つ人が少なくない。
不安が引き金になり状態の悪化につながる
●好きな人ができた
※恋愛は、親密な関係を結び直す
機会となります。
安定した関係を結ぶことができれば、
回復への大きな力になります。
●子育て中
※自分がトラウマを負った年代に
子供がなったときに、トラウマ体験を
思い出して症状がひどくなったり、
自分が親にされた行動を
くり返したりすることがあります。
症状が強まるのは苦しいことですが、
トラウマの影響によるものだと気づく
きっかけにもなります。
その気づきは、トラウマ回復につながる
大きな一歩です!
トラウマのことや、自分の症状との関係を
知るだけで、「ぐっと楽になった」
と感じる人もいます。
ただ、そこから一歩進み、
自分の人生を自分でコントロール
できるようになるまでには、
少々時間がかかるかもしれません。
専門的なトラウマ治療の中心となる
各種の心理療法は基本的には段階的に
進められます。多くは、数か月単位、
あるいは年単位の取り組みになります。
回復の過程で、
トラウマに向き合い始めたことで、
むしろ症状がひどくなったように
感じれることもあります。
そして、抑圧していたトラウマ記憶が
よみがえりやすくなり、
フラッシュバックなどの
症状が起こるようになったり、
生活能力がいちじるしく損なわれたり
することがあります。
また、トラウマの症状がやわらぐと、
これから先の生き方や人生の
さまざまな課題など、症状に翻弄
されているときには考えなかったことに、
向き合わなければならなくなります。
症状は減ったけれど、
むしろ苦痛は増すこともあります。
トラウマからの回復は、
行きつ戻りつしながら進んでいくのが
普通です。どれくらいの期間で
トラウマからの回復を実感できるかは、
一概にはいえません。
つまり、
回復までの道のりは一本道でありません!
焦らずに回復までの道のりを
進んでいくことが重要になってきます。
なお、シンプルパフォーマンスセラピーは
つらいトラウマの症状を自分自身で、
簡単に手放すことができるので
自然とトラウマに対する見方・捉え方が
変わり、過去のトラウマ体験を前向きに
捉えられるように変化します。
「人を信頼できない」
「依存してしまう」
「不安や恐怖などの感情」
このようなトラウマ症状を
手放すことができれば今までは
自分の意志とは関係なく、
トラウマ症状に振り回わされていた自分が
症状に振り回されなくなったり、
気がついた時には自分で自分の感情を
コントロールできるようになります。
また、1日3分のセルフケアのため
忙しい方でも無理なく自分のペースで
心を整える習慣が身につきます!
つらい体験でできた
“トラウマ症状”で悩んでいる方は
ぜひオンライン体験会で
シンプルパフォーマンスセラピーを
実践してみてくださいね^ ^
【執筆者:横山恵理】