子どもをダメにする親はどんな親?

子どもをダメにする親がいる

「毒親」という言葉を耳にしたこと
がありますか?

この、ショッキングな言葉
自分のことではない、関係ないと
思っていませんか?

「毒親」という言葉は、
1989年にスーザン・フォワード
が作った言葉で、
毒になる親の略で、悪影響を
子どもに及ぼす親のことです。

スーザンは
「子どもの人生を支配し、子どもに
害悪を及ぼす親」を指す言葉と
して用いています。

「毒親」と呼ばれる親には
過干渉、過保護、暴言、暴力、虐待
ネグレクトなども含まれます。

子どもは、生まれたときから
両親の価値観の中で育ちます。
その価値観を当たり前のように子どもに
押し付けてしまっているときがあるのです。

なぜなら、自分もそのように
育てられてきているからです。
例えば、
「親から厳しく叩かれて育てられた」
と話をする人がいます。

そのような人は、自分が親になり
同じ状況になると、同じように
自分の子どもを叩いてしまうことが
多い傾向にあります。

自分は「叩かれて厳しくしつけられ、
今はまともに生きている」と
考えている親御さんです。

しかし、それを子どもが
同じように感じるのでしょうか?
強いトラウマになってしまい、
暴力行為に及んだり、引きこもって
しまったりすることも考えられます。

子どもは、顔や性格
ときには、特技なども親に似てきます。
しかし、だからといって、
全て同じ価値観ではないということを
理解しましょう。

自分の価値観を子どもに
押しつけ、時には
力で押さえつけることをしていると、
いつの間にか子どもの人生を
力づくで親が支配してしまいます。

どうして、子どもをダメにする親が多いのか?

一つには現代は少子化が進み、
2020年の調べでは、出生率が1.34人です。
女性が一生で産む子どもが1人か2人で
一人っ子も多いということです。

子どもが1人だと
両親の時間と愛情をその子
1人に全て注ぐことができます。
比べる兄弟や姉妹がいないため
甘やかすしすぎることもあります。

子どものすべての行動や考えが気になり、
ついつい過度に干渉してしまうことも
あります。

もう一つには、子どもに過度の期待を
持ちすぎることです。
子どもには大きな可能性があるため
期待することが
決して悪いことではありません。

 

親は、子どもに自分より、
より良き人生を歩んでほしいと
願いますよね。

 

そのために
「自分は、希望の大学に行けなかった」
「楽しい、学生生活を送れなかった」
「もっと、いい会社に就職したかった」

または「結婚はこんな人と
したかったのに」などと
自分のなし得なかった未練を
子どもに託すことがあります。

 

その通りにならないと
厳しく叱ってしまうことが
ありませんか?

 

そうなると、子どもの人生と
自分の人生を重ね合わせてしまい、
親の都合の良いように誘導して、
子どもの人生を支配してしまいます。

自分がそれで失敗している経験が
あるため、こうすれば失敗はしない、
「あなたのためよ」といいながら、
自分の価値観を押し付けているのです。

そのような強い思いが
子どもをダメにする親を増やしています。

どのような行為や言葉がけが子どもをダメにするのか?

子どもが幼い頃には
「子どものやることを先まわり
して、やってしまう」とか

 

「子どもより先に、答えたり
話したりしてしまう」こと
はありませんか?

 

言葉でうまくコミュニケーション
がとれない時期には、親が替わって
伝えることはありますが、
子どもが自分で話せる年齢になっても
子どもより先に話だす親がいます。

中学や高校の学校の面談などでも、
子どもの考えは無視し、
親の希望だけを伝えます。

 

例えば、
「この学校でないとダメです」とか
「私は、この学校に入れたいのです」
と言ってしまう親。

また、勉強や進学以外のことでも
子どもがやりたい部活を認めず

「この部活にしなさい」
「あの友達と付き合うのはやめなさい」
など、子どもの友人関係にも口を
だしてしまいます。

就職時でも「あの会社はダメよ。
この会社にしなさい」
結婚にまで「この人はダメよ」と
口を出してしまう親がいます。

これは、子どもの意見では
なく、全て親の意見です。
子どもの意見を尊重せず、親の
価値観だけを押し付けている状態です。

このような態度を親が取り続けると
子どもに次のような影響が現れます。

子どもにどのような影響を与えるのか?

「子どものやることを先まわりして、
やってしまう」ことが
子どもにどのような影響を
与えるでしょうか?

 

子どもは、自分でやり遂げた
達成感を感じることがなかったり
自分で物事を考えられなくなったりします。

 

子どもには、失敗することも
大切な体験ですし、
自分だけでやり遂げた達成感も
とても大切です。

 

自分で考え、目標を決めて
やり遂げた達成感は
気持ちがよいものですよね?

実にこの時に、脳内では
「嬉しい」「楽しい」と思える
快楽ホルモンと呼ばれる「ドーパミン」が
大量に分泌されています。

ドーパミンには、注意力、集中力を
向上させる力があり、
子どもの脳の成長にもよい影響を与えます。
また、そうすることで、自分に自信がつき
自己肯定感も高くなります。

 

次に「これは、ダメ」
「これは、いいよ」などと
子どもの意見を無視し、

 

親の価値観を押し付けていることで
子どもにどのような影響が
でてくるのでしょうか。

 

子どもがいうことを全て否定していると、
子どもは、やりたいことがあっても
「言っても、どうせダメって言われる」
と感じ、何もやる気になれず、
無気力になってしまいます。

 

例えば、
大学生になり、ひとり暮らしをする
と親の束縛と監視から逃れ、
自由になります。

 

しかし、幼い頃から自分で考えて
行動をしたことがない子どもには
何をしていいのか、
どうすればよいのかわからず、
徐々にやる気をなくす子どもがいます。

 

その時になってやっと親は、
自分の今までの行動が、
子どもを無気力にしてしまったと気づきます。

 

また、自分から自主的に動くことができず、
誰かに指示されないと
動けなくなってしまいます。
いわゆる「指示待ち人間」です。

 

「指示待ち人間」は社会人になってから
自分で考えて行動できないため、
上司や同僚とも関係がうまく
築くことができなくなってしまいます。

 

「やる気がない」とか
「何を考えているかわからない」
など、会社での評価を大きく
下げてしまいます。

そうなると、周りからの期待や
仕事を任されることもなくなり、
仕事への意欲も下がってしまいます。

自分でも、どうしてよいかわからない
悪循環になってしまいます。
親の育て方で子どもの人生を
大きく左右することがあると
わかって頂けたでしょうか?

その子らしく、成長させる方法

では、愛する子どもの人生を
ダメにしないようにするには、
どうすればよいのでしょうか?

 

まず、自分のお腹を痛めて
産んだ子どもでも、
子どもは自分とはまったく違う人間である
ということを自覚することです。

 

遺伝子を受け継いでいるので、
似ているところはたくさんあります。
しかし、価値観まですべて
同じではないのです。

 

その子が、やりたいと思う気持ちを
大切にしてあげましょう。
「こんなことしても将来の役に立たない」
と言って反対する親御さんもいます。

 

しかし、将来役に立つことだけをしていて
楽しいですか?
人から言われてやらさせることより、
自分でやりたいと思ってやることの方が
熱意を持って打ち込めるはずです。

 

その中で得た、達成感や成功体験を
積むことで、自分に自信がつき
自己肯定感を高くすることができます。

 

もっと子どもの可能性を
信じてあげましょう。

 

でも、子どものことが信じきれず、
ついつい子どもにあれこれと指示を出し
子どもの意見を聞けないという
お母さんにはシンプルパフォーマンス
セラピーをおすすめします。

 

子どものことをあれやこれやと口を出す
お母さんの頭の中は常に子どものことで
いっぱいです。

頭の中から子どものことを外に追い出し、
子どもではなく自分にとっても
よい環境を整えることができます。

 

そうすることによって
自分と子どもはまったく別人であることを
認識し、子どもとの距離をうまく
とれるようになります。

 

また、子どもだけに向けてきた目を
自分に向けることができます。

子どもの将来を不安に思い
ついガミガミ 言ってしまうその感情も、
手放すことができ、余裕を持って
子どもと向き合うことができます。

 

1日3分のセルフセラピーなので、
忙しいお母さんにも無理なく
続けることができます。

 

ぜひ
シンプルパフォーマンスセラピー
のオンライン体験会にきてください。

 

【執筆者 川﨑 より子】

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