完璧主義傾向の人に限って、自分のことを
完璧主義などと思っていないそうです。
心理セラピスト・リズ山崎氏の著書
「すべては感情が解決する!」によると
同じように、無理や我慢が効く人に限って
自分の無理や我慢に気づきにくいものです。
事例をひとつ挙げます。
4人の子どもの子育てをしながら
数頭の大型犬の面倒まで見ていた
30代の主婦がいました。
心身疲れ果てて、心療内科ではうつ状態と
言われたといいます。
ところが、話を聞いてみると
「毎日掃除機をかけられない
自分が許せない」
「お料理せずお惣菜で済ませるなんて
怠け者」
「お弁当屋さんでママ友に会うなんて
恥ずかしい」
と、こんな調子。
厳しい父親、完璧な母親のもとで
叩かれることもあったという彼女は
自分について褒められる点など
何もないというのです。
レトルトで済ませようかなと考えるだけで
ドキドキするといいます。
レトルトで済ませる→手を抜く自分
→許されない→激しい折檻
→心身の苦痛・恐れ・不安と一瞬のうちに
連想し、ドキドキに至っているのが
わかりますね。
そこで、著者は、実際行動として、
「今度から『手を抜くことができた自分』
に、点数を加算して」と伝えたそうです。
つまり、これまでお惣菜で済ませてきたとき
減点したしていたところ、これからは
自分にひとつポイントをあげることを
課題としました。
彼女のように、
自分はいっぱいいっぱいなのにラクになる、
手を抜くというのができない、苦手、
ゆるせない、という人は、
「ちょっと手を抜くくらいが今のレッスン」
そう言葉がけをし、過度の無理や我慢を
ゆるめていくということですね。
「いい加減」は、ちょうど「よい加減」
「テキトウ」こそ、「適度」と
考えるとよいそうです。
リズ山崎氏によると、
「感情を味わう心の力・不快感情への
耐性力」を「感情免疫力」
というそうです。
感情免疫力が高まると自然な感情を
受け容れることができるようになる。
マイナス感情に動揺したり、怯えたり
することがなくなる。
つまり、
心の苦しみから解放されるそうです。
さらに、自然な自分を受け容れることが
できるようになると自分の味方になる
自分を愛することができるようになるので
もっと自由になれる自分のために
良い判断や行動ができる結果、
ストレスや苦手な人は
少なくなるということなんですね。
つまり、完璧主義だった事例の主婦は
親の影響がとても大きく、また、
感情免疫力が低かったということですね。
ところが中には、毒親ともいえる
ひどい親に育てられても親の影響を受けずに
育つ人もいます。
では、この親の影響を受ける人と受けない人
両者の違いはどこにあるのでしょうか?
実はこれはとても単純なことで
普段から意識しているポイントが
異なるだけなのです。
リズ山崎氏によると、自分の失敗を
いつまでも引きずる人は、
許してもらった経験が少ない。
子どものころ、感情的な親や
世間体を気にしすぎる親などから、
完壁でいるように躾けられ、
ちょっとの失敗も許されなかった。
心の痛みがトラウマになっていて、
痛みに対して感情免疫力が育っていない
というのです。つまり、
両者の違いは、この感情免疫力が高いか
低いかと言えますね。
そこで、この感情免疫力を高める方法を
1つ紹介します。
胸の内で感じていることを感じてみる。
たえず、自分自身に「今なに感じてる?」と
たずねるようにして、
気持ちや感情を感じるようにしてみる。
この訓練を続けているとこれまで非意識だった
焦りや不安などの「不快感情」に気づく。
この「不快感情」には、ただただ共感する。
ポイントは、そのときの自分の気持ちに
客観的に、ただ無条件に、
「今、〇〇な気持ちでいっぱいなんだね。
それも自然だよ」と、共感すること。
これだけで、感情免疫力は
どんどん高まるそうです。
つまり、完璧主義を手放すためには
普段自分が何に意識を向けるか
ここが重要になってきます。
なお、シンプルパフォーマンスセラピーは
ネガティブな感情を
誰でも簡単に手放すことができるので
自然と自分の中の意識が変わり物事を
前向きに捉えられるように変化します。
☑「~べき」「~はず」といった思い込み
☑過去のトラウマ
☑親から言われた偏った考え
このようなネガティブな感情を手放すことが
できれば、今までは他人に向いていた意識が
自分に向くようになり
何でも完璧にできなくちゃ!と
周りの言動に振り回されることも
なくなります。
また、1日3分のセルフケアのため
忙しい方でも無理なく自分のペースで
心を整える習慣が身につきます!
完璧主義を手放して
自分軸を手に入れたい方は
ぜひオンライン体験会で
シンプルパフォーマンスセラピーを
実践してみてくださいね♪
【執筆者:瀬戸里美】